究極のおでんと種類豊富なワインの隠れ家空間

ごほうびフード×ぐるなび

人知れず頑張っているあなたへ。すてきなレストランやワンランク上の手土産など、女性にとって、最高においしい“ごほうびフード”情報をお届けします。

吐く息が白くなる帰路、空腹も相まって思い浮かべるのはおでん。冷えた体を温めてくれる冬の定番です。誰かに自慢したくなる、同時に誰にも教えたくないような――そんな、とっておきの大人の隠れ家空間でワインとともに味わえる上品なおでんがあります。

イメージを覆す、カモとコンソメのおでん出汁

広尾駅から歩くこと約5分、“隠れ家”をうたう名店が軒を連ねる西麻布の一角へ。さらに脇道へ入って閑静な住宅街へ進むと、ほのかに出汁だしの香りが漂ってきました。小さな行灯(あんどん)がひっそりとたたずむ民家のドアを開けると、玄関の向こうにこぢんまりとしたカウンター。2008年にオープンした完全予約制の「びのむ」です。

カウンター席に腰を掛けると、目の前にはおでんの大鍋が。クツクツと小気味よい音を鳴らし、具材が煮えています。おでんといえば和風だしのイメージですが、ここで味わえるのはカモのコンソメスープ。常時200種あるワインとのマリアージュをより楽しんでもらおうと、和食だけでなくフレンチも経験した島田典明シェフが丹精込めて仕込んでいます。

ちみつな構成に感嘆 カワハギの肝あえ

卓上のお品書きからおでん5品を選び、コースが始まりました。おでんの前に、まずは前菜で腹ごしらえ。この時期は栄養をたっぷりと蓄えたカワハギが旬。肝あえに愛らしいキンカンを添えた一皿がお目見えしました。

見た目はフレンチのように華やかですが、味わいはちみつな日本料理そのもの。なめらかな肝の舌触りとポン酢のさわやかさが共鳴します。濃厚さを堪能した後は、菜の花のおひたしでさっぱりと。そのちみつさからは技術の高さがうかがえます。

目にも美しい! フルーツトマト×バジル

いよいよお待ちかねのおでん。なかでもダントツの女性人気を誇るのは、真っ赤な宝石を思わせる愛らしいフルーツトマトです。甘さと酸味のバランスを最重視し、季節によって種類を替えるのだそう。

箸を添えると、力を入れずとも果肉がほろほろと解けるよう。バジルソースをつけていただくと、優しい甘みがふわり。さっぱりとした白ワインと交互にいただきます。この日はニュージーランドで唯一の日本人生産者が手掛けているKUSUDAのリースリングを。世界的に評価が高く、希少性のあるワインの取り扱いも魅力的です。たっぷりとよそっていただいた出汁も、そのままいただいてOK。バジルの香りが溶け込み、スープのように飲み干してしまいました。

希少な三浦大根を彩る牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

おでんの王道といえば、やはりダイコン。もちろん、定番具材も島田シェフのこだわりが光っています。使用しているのは、三浦半島の特産品として知られる白首ダイコン「三浦大根」。「味がよく染み込み、繊細な味。このダイコン以外で作ることは考えられない」(島田シェフ)と言わしめ、いただけるのは収穫期である12月~翌年2月ごろまでの期間限定となっています。

和紙を連想させるほど美しい断面。丸一日かけて煮込み、たっぷりと出汁を吸ったダイコンは口の中でとろけていきます。うま味が凝縮した牛ほほ肉の赤ワイン煮込みと食べることで、和と洋の調和を体感できます。たっぷりとかけられたトリュフの豊かな風味も素晴らしく、お出汁はあっという間にぜいたくなスープに早変わり。香りが華やかで渋みの少ない、ブルゴーニュ産赤ワインとの相性はパーフェクトです。

旬ごとに変わるおでん種で季節を楽しむ

1階がカウンター、2階には個室2室があり計14席。落ち着いた雰囲気は会食や接待にも利用されることが多いのだそう。おでん種は常時12~13種ほど。春夏は淡路玉ねぎが提供されるなど、季節によって内容が変化するので来るたびに新しい出会いがあります。

基本はコースのみですが、当日の問い合わせで空席がある場合のみアラカルトでも対応可。好きなおでんをたっぷり頼み、豊富なワインを自在にいただくのも至福のひとときになりそうですね。(ライター/麻林由、カメラマン/片桐圭)

●お店とメニュー情報●

[メニュー]※税込み、サービス料別

 ■おまかせコース 1万1000円

[店名]おでんとわいん びのむ

[住所]東京都港区西麻布4-8-6

[営業時間]17:30~22:00(最終入店)

[定休日]日曜・祝日

[問い合わせ先]050-3314-2620

[ホームページ]https://r.gnavi.co.jp/ej1y7vvc0000/

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