西新井大師の銭湯 新入りに手を焼く、先輩番台猫

いろいろな猫の生き方(69)

東京・足立区の西新井大師の近くのビル内にある銭湯「湯処じんのび」は、露天風呂やサウナ、多種類の内風呂が楽しめる、スーパー銭湯並みに充実した施設。お風呂の施設だけでなく、1階はコインランドリー、3階にカラオケルームと盛りだくさん。さらに猫好きにはたまらない2階の銭湯の休憩スペースに番台猫(銭湯の看板猫のこと)がいるんです。実は夏前に新たに番台猫に加わったのですが、元気過ぎて先輩の三毛猫が手を焼いているそうです……。

美人と評判の三毛の番台猫「ケイ」(12歳・メス)は、幼い頃からこの2階の銭湯フロアで育っただけあって、出入りの多いお客さんにも慣れています。

ケイより年長の猫、キジ白猫の「シン」(推定14歳・オス)は、この日はあいにく一瞬姿を見せただけで、写真を撮れませんでした。いつもは番台の上でくつろぐほどの人懐こい猫です。

さて、今年夏前に新たに加わった新人番台猫、黒猫の「のり巻き」(6か月・メス)。もっと幼かった頃は、おなかの部分が白く、まるでのり巻きのようだと常連さんに名付けられました。

3匹とも近所で保護された猫。今は元気なのり巻きも生まれてすぐの時は、感染症で目もまともに開かないほど衰弱していたそうです。

のり巻きはまだ幼いので、主に居住スペースで過ごしますが、成長したらケイたちと同じく銭湯のフロアで過ごす時間が増えていきました。ところが、ケイはちょっと気が重そうです。

その訳は、のり巻きがまだ子猫ということもあり遊び盛りで、元気いっぱいに人や猫にじゃれまくっていることです。

のり巻きが人にじゃれているスキを見て、ケイは移動。やっと落ち着いて休めます。

その様子をみていたのり巻き、ちょっと不敵な笑みを浮かべているように見えます。

くつろぐケイの上から飛びかかります。プロレス技みたいですね。

気づいたケイが一瞬目をつぶりますが、のり巻きの体が近づきます。

まんまと飛びかかり技は成功。さらに首元に襲いかかります。

ケイが反撃を開始。右パンチがのり巻きにさく裂しました。

とどめのカミカミ。これにはのり巻きも参ったでしょう。

先輩のおしおきにのり巻きもおとなしくなったようですが……。

ケイが目線を外したのを、のり巻きは見逃さない。

すかさず遊んで〜と飛びかかります。キリがありませんね。

ケイは、のり巻きに早く大人のレディーになってほしいと願っているのでしょうね。

「湯処じんのび」は湯上がりに生ビールや軽食を楽しめるテーブル席やお座敷席のスペースがあります。猫たちのやり取りやテレビをながめながらのんびり過ごすのもいいですね。

お風呂場にはフリーで使えるシャンプーやボディーソープも置いてあり、駐車場もビル1階にあります。猫好き銭湯好きなら、ぜひ一度訪れてみては。

湯処じんのび
東京都足立区西新井6-43-4 じんのびビル2F
営業時間:14:00~24:00
定休日:月曜日
TEL:03-3890-8417
行き方:大師前駅下車徒歩8分、日暮里・舎人ライナー
西新井大師西駅下車徒歩8分

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「パンダのすべて」「ハシビロコウのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

Facebook:Sotoneko Japan Instagram:sotoneko_japan

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