知らなかった…猫ってこんなに“やんちゃ”なの!?

猫暮らしはじめました。Vol.3

あこがれの猫暮らし。

夢にまで見ている楽しい楽しい猫暮らし。

でも、私が思い描いている猫暮らしって?

あれ、私、猫のことどこまで知っている?

タタタタタタタッーーー!

スタタタタタタッーーー!

目の前で、今まさに繰り広げられている猫たちの大運動会。

フニャニャニャニャニャーーー!

けんか?取っ組み合い?……いや、単なるじゃれ合いか!?

ペットショップや譲渡会で見てきた猫たち……ケージやガラスとびらの向こう側で見せるお利口そうな姿が彼らの全てではない!ということは分かっていたつもりだったが……

「えっ!?猫ってこんなに“やんちゃ”でしたっけ?」

かわいすぎる子猫たちにメロメロ

譲渡会で紹介してもらった都内の保護猫カフェ“小豆沢あずさわもり”は静かな住宅街の中にある小さな一軒家だった。

かわいらしくディスプレーされた入り口に思わず頬がユルみ、ワクワクしながら二重とびらを抜けると、子猫たちの集団が足元を駆け抜け、目の前にいた大きな猫が一瞬のうちに視界から消えた。

……猫の運動能力、侮っていたかも。。。

スタッフに促されるまま手を洗い、アルコール除菌を済ませ、猫たちのいるカフェスペースに戻ると、遊びたい盛りの子猫たちが私の足元でじゃれつき始めた。

「か、かわいい……かわい過ぎるじゃないか。今日このまま『お持ち帰り』しちゃうのか、私」

と、思わず心の声が漏れ出てしまうと、

「ごめんなさい、このきょうだい子猫、もう全員里親さん決まっているんですよ」

と恐縮顔のスタッフさん。

「いや、全然大丈夫です!」

というか、むしろ里親さんが決まっていてよかった。あまりのかわいさについウッカリ連れ帰るところだった。……ん?……いや、保護猫は里親になるにも審査があるって言っていたなぁ。今の私が果たしてその審査をパスすることができるのか?

わちゃわちゃしているきょうだい子猫とは若干距離をおきつつ、思い思いの場所でくつろぐ大人猫が数匹。お客さんのひざの上で寝ている猫もいて、喫茶店「M」で会ったチカちゃんママじゃないけど、自分のひざの上で寝られたらズキューンだなと思った。

「私のひざの上、あいてますけど~」と心の中で叫びつつ、静かに店内を回って猫たちを観察した。

里親になるために…不安や問題が山積み

「ご来店は初めてですよね?」

「はい、先週行った譲渡会でここを紹介してもらって」

と言いながら、話しかけてくれたスタッフさんの方を見ると、スタッフパスに「店長 アイ」の文字。

譲渡会でチカちゃんママに紹介されたアイさんだ……思わず「あっ!」と声を発すると

「はい?」と、一瞬びっくりした様子のアイさん。

簡単な自己紹介をすると、

「初めての猫暮らし、応援しますよ!」

と笑顔で返してくれた。

「猫は知れば知るほどユニークな生き物で、行動が予測できないところとかも私は好きなんですけど、真穂さんがそこを楽しめるかどうかですね。でも、そこは大丈夫そうですか?」

「はい、その部分は私も楽しめると思うんですけど……」

「実際、一緒に暮らしていくっていう部分でいろいろな疑問がわきますよね」

「そうなんです! ここに来て猫の運動能力の高さに正直驚きましたし、ニオイ問題とか、掃除のこととか、平日は家にいない時間が多いこととか。あと!」

「あと?」

「保護猫の里親になるには審査があるって聞いたんですけど、そもそも私はそれにパスできるのか。」

「アハハ、不安や疑問が山積みですね! でも、いいことだと思います。何の疑問も抱かず、ただ“かわいい”だけで飼い始めて途中で飼育放棄する人も中にはいるので」。

あー分かる、その気持ち。私も子猫きょうだいを見た瞬間、連れ帰りたい衝動に駆られた。

「猫との暮らしもさまざまです。猫とたくさん遊びたいのか、ひざに乗ってほしいのか、一緒に寝てほしいのか、見るだけで十分なのか。ここでいろいろな猫と触れ合いながら、真穂さんにとっての猫暮らしを見付けてみたらどうですか?」

「はい、そうしたいと思います! 猫暮らしの極意、ぜひ伝授してください」

笑顔でうなずいてくれたアイさんの足元には、入れ代わり立ち代わり猫が寄り添っていた。

あぁ、私も猫に好かれる人間になりたい。いや、なりますとも。
(※この物語は、実在する飼い主募集型保護猫カフェをモデルにしたフィクションです)

猫クイズ!(四つの選択肢から選んでください)
 
    Q.一般的に猫が触られていやがることが多い場所は?
 
    (1)あごの下
 
    (2)首の後ろ
 
    (3)腰
 
    (4)おなか
 

 
  A.(4)お腹
【解説】猫にもよりますが、肉球やお腹、前足後ろ足、しっぽなどは触られるのをいやがることが多い場所です。(ねこ検定公式ガイドブックより)

(Photo by 保護猫写真家ねこたろう/協力 CAT’S INN TOKYO)

筆者:姉川祐夏里
筆者:姉川祐夏里(あねかわ・ゆかり)

「神保町にゃんこ堂」猫本担当。2013年6月、神保町交差点近くにある姉川書店内に猫本コーナーをオープン。著書『猫本専門 神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選』(宝島社)、「ねこ検定」(日本出版販売株式会社)プロデュース、「ねこ画展」(東京ドームシティ/ギャラリーアーモ)キュレーターなど。

Facebook:https://www.facebook.com/nekobon.nyankodo
Twitter:https://twitter.com/anealoha65
HP:http://nyankodo.jp
 

里親募集型保護猫カフェ「CAT’S INN TOKYO」

東京都板橋区小豆沢3-4-17
都営三田線・志村坂上駅から徒歩5分

HP:https://cats-inn.tokyo
Facebook:https://www.facebook.com/CATS.INN.TOKYO/
Twitter:https://twitter.com/cats_inn_tokyo
にゃんこマガジン:http://nyanmaga.com/

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