和食の老舗が「ハラル弁当」を販売開始! 気になるお味は?

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東京・世田谷区瀬田にある「泉竹イヅチク」は、明治4年、京都で創業した老舗の日本料理店。池のある庭園、離れには茶室を備え、食だけではない日本文化の趣を肌で感じることができるお店として、外国人も多く訪れています。そして、精進料理、会席料理、茶懐石料理という、形式の異なる三つの日本料理すべてを提供している日本で唯一のお店だそうです。

数寄屋すきや造りの正面口から一歩足を踏み入れると、都会の喧騒けんそうを忘れる別世界。美しい中庭を眺めながら、本格的な日本料理が楽しめます。そんな「泉竹」がこのたび、イスラム教の人たちが大切に守っている戒律(イスラム法)にのっとり、「ハラル認証」を受けたお弁当を作りました。

非イスラムの日本人が食べてもおいしい!ハラル認証済みのお弁当とは

ハラル認証とは何でしょうか。ハラルとはアラビア語で「許されたもの」を意味する言葉。イスラム教において食べて良いとされる食べ物は、「ハラルフード」と呼ばれています。食べてはいけない物の代表的なものには、豚肉とお酒があります。ラードのように豚肉由来のもの、お酒の成分が含まれるみりんなども、イスラム教ではNG。さらに、原材料は栽培や飼育段階からハラル認証を受けている必要があり、その加工や製造、流通、調理法に至るまで、口に入れる瞬間までハラルであることが求められます。

そして、イスラム教徒(ムスリム)の人たちが「この食べ物はハラルである」と安心して口にできる証しとして、認証機関による「ハラル認証」があります。「泉竹」のハラル認証済みの弁当も、国内の認証機関である「宗教法人 日本イスラーム文化センター」の認証書を取得しています。

3種類のいずれも、ハラルだと言われなければ気づかないほど、非イスラムの日本人が食べても違和感なく、おいしくいただけるものとなっています。

肉厚でジューシー。ビタミンカラーの野菜を添えた「唐揚げ弁当」

まずは、鶏肉をメインにした「唐揚げ弁当」。唐揚げは、塩麹こうじのみで味付けしたタイプと、塩麹にニンニクとショウガを加えたタイプの2種類が味わえます。一般的な麹には酒精が入っていることが多いですが、今回は酒精を添加していない麹と塩のみで作られた塩麹が使われています。塩麹には、ビタミンB群や、パテトン酸などの栄養素に加え、消化によいとされる酵素もたっぷり。肉質を軟らかにしながらうまみを加えるヘルシーな万能調味料として知られていますよね。

日頃、和食の味付けに物足りなさを感じているムスリムの人にも、しっかりした味付けの唐揚げは喜ばれると思います。

おかずには、唐揚げのほかに3色のピーマンとパプリカ、ムスリムの人たちが好むポテトも添えられています。ランチボックスの下段には、ニンジン、ゴボウ、こんにゃくなどが入った五目炊き込みごはん。白米にもち米をまぜているので、温め直しても軟らかく、もちもち感もあり、食べごたえも十分です。

お肉を使わない、ヘルシー「野菜弁当(ベジタブル弁当)」

次にご紹介するのは、お肉を一切使わず、すべて植物原料で作られている「野菜弁当(ベジタブル弁当)」です。八宝菜をイメージし、大豆ミート、レンコン、タケノコ、ゴボウ、シイタケ、セロリ、キクラゲ、ニンジン、スナップエンドウ、サツマイモといった具材がたっぷり。彩りも鮮やかで食欲をそそります。

こちらの下段には、黒豆と大豆を使った、もち米入りのごはんがセットされています。お酒を使うことができないので、どの弁当も味付けには昆布出汁だしを使用。ごはんにも昆布出汁が使われていて、こちらの豆ごはんには塩と薄めの昆布出汁を使うことで、豆本来の味わいや風味が感じられるよう工夫されています。

気分はちょっと贅沢に「すき焼き弁当」

最後にご紹介するのは、存在感のある牛肉が目を引く「すき焼き弁当」。国産のハラル認証牛肉を使い、タマネギ、豆腐、こんにゃく、ちくわぶ、温泉卵が上品に並びます。3種類の弁当の中で、完成まで最も時間がかかったのがこちらだそうです。

「すき焼きと言えば薄く軟らかな牛肉が一般的なイメージですが、今回使っているハラル認証を受けた牛肉は、薄切りだと火入れの際にしっかり味を入れると硬くなってしまうのが難点でした。そこで、あえてブロックで使い、ビーフシチューのように軟らかくしてから汁を含ませる調理法にしました」と、料理長の池田修さん。

確かに、お肉は箸がすっと入るほど軟らかな仕上がりで、味わいはすき焼きそのもの。ブロックにすることで、見た目のボリューム感と食後の満足感もしっかりあるので男性にも喜ばれそうです。

こちらの下段にセットされているのは、すき焼きのしっかりした味わいとのバランスを考えて、もち米入りごはんにショウガをまぜたもの。ショウガの香りがさわやかです。

ムスリムに限らず「おいしい」と思ってもらえるお弁当を目指して

すでにお気づきのことと思いますが、日本料理において日本酒やみりんが使えないのは、なかなか大変なこと。それでも「泉竹」がこのようなハラル認証弁当を作った背景には、すでに流通しているハラル認証済みの弁当はあっても、認知度がまだ低い実情をなんとかしたいという思いがあるから。「泉竹」のような老舗が挑戦することで話題を提供し、インパクトを残すことができれば、きっと後続店も増えていくはず。そんな未来を思い描いてのことなのですね。

上の写真は、お弁当に添えられている、ハラル認証済みの七味、山椒さんしょう、コショウです。日本人よりもしっかりした味付けを好むムスリムの人たちが、お好みで追加できるようにという配慮もされています。

販売はオンラインを中心にスタート

今回ご紹介した「泉竹」の「ハラル認証済み弁当」3種は、1食1000円(税別)からの価格で販売開始したばかり。店頭での販売はなく、デリバリーサイトでの注文を受けているとのこと。

アメリカの調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、世界のムスリム人口は、2015年現在、約18億人いるそうで、4人に1人という割合になります。日本在住のムスリムも今後もっと増えることが予想され、ビジネスシーンにおいても、会食や会議弁当を手配する際に、ムスリムがいるかどうかの確認が当たり前になる日も近いかも知れません。宗教上、口にできる食べ物に制約がある人たちと、同じ弁当を一緒に美味しく食べられる。それって素敵なことですよね。ハラル認証済みお弁当はヘルシーさも魅力。ランチの選択肢の一つに加えてみませんか?

(ライター、カメラマン/田中英代)

 

[紹介した商品]
■唐揚げ弁当 1000円(税別)
■野菜弁当(ベジタブル弁当) 1100円(税別)
■すき焼き弁当 1200円(税別)
 [弁当詳細]  https://delivery.gnavi.co.jp/premium/shop/sh34908/

 

  [店名]   泉竹(イヅチク)
[住所] 東京都世田谷区瀬田3-6-8
[営業時間] 11:00〜21:30(ラストオーダー20:00)
[定休日] 年末年始
[問い合わせ先] 0503464-6880
  [ホームページ] https://r.gnavi.co.jp/a949000/

 

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