「新たまねぎ」で慌ただしい春を乗り切る

キレイをつくる野菜レシピ

 はじめまして。カゴメ「野菜と生活 管理栄養士ラボ」の杉本と申します。健康的で美しくいられるよう、皆さんの食生活に野菜を無理なくたっぷり取り入れていただきたい。そんな願いを込めながら、旬の野菜をテーマにした「とことん簡単で、美味おいしく、ヘルシーなレシピ」を紹介していきます。

まるごと食べて疲労回復!

 今月、紹介するのは「新たまねぎ」です。

 たまねぎ特有の“辛み”と“におい”を生み出すのは、「硫化アリル」という成分。胃の働きを活発にする作用や疲労回復の効果もあると期待されています。その活躍は、調理法で大きく変わります。例えば、加熱したタマネギが甘いのは、硫化アリルが砂糖の約50倍の甘さといわれる成分に変化するからなんですよ。

 4月は、新しい部署への異動や子どもの入・進学、花見など、慌ただしい毎日を送る人も多いはず。辛さが控えめで食べやすいのも、新たまねぎのポイントです。たくさん食べて、この季節を乗り切りましょう!

 最後に、保存方法と注意点について。新たまねぎは、水分をたっぷり含んでおり、傷みやすいです。冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。また、フードプロセッサーでみじん切りにするなら短時間で。油断をするとあっという間に “たまねぎ水”になってしまうのでご注意くださいね。

◇ ◇ ◇

〈新たまねぎのまるごとレンジ蒸し〉

◇材料
新たまねぎ 1個
塩 少々
黒こしょう 少々
オリーブ油 適量
【作り方】
1.新たまねぎは皮をむき、ラップで包む。
2.電子レンジで加熱する。(600W3~4分)
3.器に盛り、塩・こしょう・オリーブオイルをかける。

〈スライスオニオンのサラダ〉

◇材料
新たまねぎ 1個
味つきポン酢 小さじ1
かつおぶし 適量
ロースハム 適量
【作り方】
1.新たまねぎはよく冷やしておく。
2.外側の皮をむき、繊維に沿って薄切りにする。
3.皿に盛り、かつおぶし、ポン酢をかける。
  お好みでハムを盛る。

◇今日の栄養メモ~硫化アリル~
 代謝や神経機能の働きを正常に保つ役割のあるビタミンB1は、不足すると疲労の蓄積やイライラの原因に。そんなビタミンB1の吸収を助けてくれるのが硫化アリルです。ビタミンB1と結合してアリチアミンという成分になると、吸収率が高まり、糖質を効率よくエネルギーに変えてくれます。ただし、熱に弱く、水に溶けるという弱点も。効果を期待したい時は、生で食べるのがおすすめです。
 ちなみに、たまねぎを切っていると涙が出てしまうのも、この成分が原因。常温の空気に触れるとすぐに成分が出てくるので、たまねぎを切る前に冷やし、調理する直前に冷蔵庫から取り出しましょう。できるだけ細胞を壊さずにスパッと短時間に切るため、よく切れる包丁を使うのもポイントです。