テリーヌショコラ ラムレザン ジャマイカ産ラムの芳醇な味と香り

瀬戸理恵子のおやつ便り

 本日のおやつはちょっと大人に、お酒が効いたチョコレートケーキを。バレンタインデーのギフトとしてもぴったりな、「マ・プリエール」の「テリーヌショコラ ラムレザン」です。

 とにかく素晴らしいのが、樫樽かしだるで長期熟成されたオールド・ジャマイカ・ラム・ゴールドの芳醇ほうじゅんな香りです。底をちらっと見てみると、このラム酒に3か月ほど漬けたサルタナレーズンが、「これでもか!」というくらいびっしり。

 そして、ドミニカ共和国産カカオを使ったビターチョコレートにバターや卵、砂糖とほんの少しの小麦粉を合わせて、じっくり湯煎焼きしたテリーヌ・ショコラにも、このラム酒がたっぷり。贅沢ぜいたくすぎる贅沢さなのです。

 口に入れると、テリーヌ・ショコラがやさしくなめらかに溶けて、ふっくら、ジューシーなラムレーズンがプチッと弾けます。

 すると、ふくよかで深みあるラム酒の香りとカカオから広がる酸味、レーズンの果実味が混じり合い、訪れるのはめくるめくハーモニー。甘美な余韻にしばらく酔いしれていたくなります。

     ◇     ◇     ◇

 「僕自身ラムレーズンが好きで、お酒好きな人のためにつくったのが、このお菓子です。余韻を長く楽しんでもらいたくて、たるでじっくり熟成されたラム酒を選び、カカオ感がしっかりあって、ひとクセあるけれど食べやすいチョコレートと合わせました」と話すのは、オーナーシェフでショコラティエの猿舘英明さん。約160種類ものチョコレートを使い分け、ときにブレンドしながら自分のイメージに合わせた風味や食感、余韻の変化とバランスを生み出していくマニアックさは、猿舘さんならでは。ラム酒の香りとともにカカオの奥深さが伝わるスペシャルなひと品です。

 

テリーヌショコラ ラムレザン
    2160円(税込み)
オンラインショップと催事でのみ販売。お店での販売はなし。
店舗 マ・プリエール
東京都武蔵野市西久保2-1-11
バニオンフィールドビル1F
0422-55-0505
 10:00~20:00
 不定休

瀬戸 理恵子(せと・りえこ)
フードエディター・ライター

 瀬戸 理恵子(せと・りえこ) フードエディター。 1971年東京都生まれ。銀行勤務を経て2000年にパリへ製菓留学し、エコール・リッツ・エスコフィエ、ル・コルドン・ブルー パリで菓子ディプロムを取得。ピエール・エルメ氏のもと研修を重ねる。2001年帰国し、月刊誌「料理王国」、「料理通信」の編集部を経て、2009年独立。お菓子を中心にフリーランスのフードエディター・ライターとして活動中。監修・共著に「東京手みやげ 逸品お菓子」(河出書房新社)など。このほか、「『オーボンヴュータン』河田勝彦の郷土菓子」(誠文堂新光社)など、パティシエの書籍製作も手がける。

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