「サントリーニ島」 冬のエーゲ海が、猫好きにとって最高すぎる

いろいろな猫の生き方(47)

 日々の仕事をがんばった自分へのごほうびに、海外旅行には行きたいですよね。社会人が長期休暇を取れる時期は限られますが、もしヨーロッパへ行く機会があれば、冬のリゾート地がお勧めです。特に猫好きなら、断然、エーゲ海。行ってみてわかった猫の多さ。それに名高い観光地ですから、配慮が行き届いていて、過ごしやすいんです。エーゲ海の中でも屈指のリゾート地「サントリーニ島」が猫好きにとって、最高な理由をお伝えします。

 アテネから飛行機かフェリーで向かう「サントリーニ島」。夏は観光客でごった返しているそうですが、ご覧の通り猫と美しい街並みが望めます。(冬場のフェリーは運休)

 観光客は旅行シーズンの半分もいません。当然、レストランやお土産屋はお休みの所が多い。逆に言えば、買い物に追われることもレストラン選びで悩むこともありません。

 いつもは必死?に猫を探していますが、人が少なすぎて猫の方からアプローチされます。それにしてもサントリーニ島は景色が良くて、どこを撮っても猫が映えますね。

 時間を気にせず、かわいい猫と遊べます。この猫はタイルのかけらをオモチャにして遊んでいてくれて、いい写真がたくさん撮れました。

 冬といってもギリシャは緯度的には低く、日差しが強ければ分厚いコートがなくても過ごせます。親子猫も暖かそうです。

 そのおかげでしょうか。あちこちでカラフルな花が街を彩っています。猫たちもお花に囲まれ、満足そうです。

 美しい街にかわいい猫とくれば、思わずカメラを向けてしまいます。猫たちはしっかり冬のサントリーニ島を盛り上げているんですね。

 さて、夏は予約ができない人気ホテルも、冬なら泊まれることも。フィラという街で、サントリーニ島の特徴的なスタイルである、岸壁に張りついて建てられた洞窟式の部屋に泊まることができました。

 夜、かすかに何かの鳴き声がするので、窓の戸を開けてみたら、そこにはブルースモークの猫。たしか、プール近くで見かけた猫だと思います。

 その後、何回か見かけたので、ホテルの従業員が世話をしている猫のようです。まるでホテルを代表して宿泊客にあいさつして回っているかのよう。

 翌朝、ベランダから外の景色を眺めていたら、隣のホテルとの間に黒猫を発見しました。ビニール袋をクシャクシャして音を鳴らしたら、こちらに気づいてくれたみたいです。

 このホテルの朝食は部屋に届けてもらうシステムです。バルコニーで猫と一緒にエーゲ海を眺めながらいただきました。

 とても人懐こい黒猫なので、いつもこうして観光客と過ごしているのでしょう。でも、決して部屋に入ろうとはしません。なんてお行儀がいい。

 サントリーニ島には大きな街が2か所あり、昼は夕焼けで有名なイアの街を散策しました。こちらも岸壁に添って多くのホテルが建てられ、猫もたくさんいました。

 イアの街の猫たちも、たくさんのホテルを自由に行き来しているようです。観光客の間を訪問しているのでしょう。

 ともかく、エーゲ海を眺めながら、猫と過ごせる環境はそうそうあるものではありません。沈みゆく太陽をゆっくり見つめている時間がぜいたくです。

 夕焼けに染まっていく街と猫たち。騒々しい夏では、こんな姿を見るのも難しいかもしれません。ぜひ、冬のエーゲ海を訪れてみて下さい。

 赤く染まったイアの街の夕焼けが美しい。

サントリーニ島の猫スポット(必ず猫がいるかは確実ではありませんが、参考まで)
〈フィラの街〉 ・レストラン「raatoni」近く 
        ・宝飾店「Gleco gold」近く
〈イアの街〉  ・書店「Atlantis」近く

サントリーニで出会った猫たち

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

猫の島「田代島」を訪れたのがきっかけで、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に「ソトネコJAPAN」「ねこ柄まにあ」「のんびり猫旅」「ねこ暦 七十二候」「サーバルパーク」ワル猫だもの」「どやにゃん」「ワル子猫カレンダー2019」「「辛口こねこカレンダー2019」ほか

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