黒猫だって“インスタ映え”するもん! 撮影のコツ伝授します

いろいろな猫の生き方(42)

 世間では「黒猫は“インスタ映え”映えしない」、「黒くて不吉だ」なんて、不名誉なことが話題になっているらしいです。ちょっと待った! 黒猫って、それだけで絵になる猫です。黒自体はとっても強い色だし、猫のしなやかなフォルムにピッタリな色。風景の中に、黒猫が入り込んでいれば、それだけでもおしゃれな空間にランクアップするんです。とはいえ、黒猫は被写体として撮影が難しいですね。真っ黒なのでピントが合いにくく、露出調整にも工夫が必要となってきます。そんな撮影のコツや、黒猫のすばらしさをご紹介いたします。ちなみに一眼レフカメラでなくても、自動で露出補正してくれるスマートフォンの内臓カメラでも充分、黒猫撮影を楽しめますよ。

 まるでマトリョーシカみたいな子猫は、香箱座りをすると、足も顔の輪郭も判別できません。かろうじて、瞳と鼻に光に反射しているのがわかるくらい。これがインスタ映えしないとされるところでしょうか?

 黒猫は脚長でスタイルの良い、つまりモデルのような猫が多いんです。アスリートのような筋肉質の体を黒い被毛が包み、ビロードのように優雅な光沢があります。

 性格だって、つつましくて気遣いのできる子が多く、ある意味、日本人の美徳を受け継いでいるような猫だと思います。仲間に対して思いやりがあり、人間に対してもしかり。頼んでもいないのに木登りを見せてくれるサービス精神も旺盛です。

 そんな黒猫を上手に撮るには、スマホカメラの明るさ調整機能を使ってみては。また、パソコンで明るさ調整をすると、表情もわかり、毛の質感や立体感も出てきます。

 ただし、極端に明るくし過ぎると黒猫ではなく、茶猫になってしまいます。また構図も工夫して、猫がただの黒い塊にならないよう、横顔や顔を突き出したりしたタイミングでシャッター押してみましょう。

 黒猫を風景の中のポイントに持ってくるのもいいですね。少しひいた構図で背景を入れると、グッとオシャレ度がアップします。もちろん、インスタ映えするキレイな背景を選びましょう。

 外の猫らしく、背景がスコーンと抜けた青空背景にすると黒猫が締まって見えます。黒色のインパクトは青空に負けていませんね。

 黒猫というのは、例えば街で見かけた場合、「黒猫がいる」と何げなく意識しますが、他の柄の猫は、それほど強烈に意識しないものです。ここにも黒猫の特異性があります。

 背景にカラフルな色があるなら、逆に黒を濃いめに調整しても様になります。フラットな黒い物体に、目だけが光っているというところにも黒猫の神秘性が出ていますね。

 文字が並んでいる背景でも、黒猫は全く負けていません。背景がごちゃついていても存在感を保てるのは、黒猫だからこそなのでしょう。

 花や草など手前に入れ、ぼかせば、ふんわりとした雰囲気の写真が撮れます。ピントを黒猫に合わせて撮影してみましょう。

 これは、足元に来た黒猫を真上から撮った写真。ここもピントを黒猫の顔に合わせているので地面の砂がボケています。キラキラに見えるボケ具合で黒猫が輝いているように見えますね。

 フレンドリーで仲良しな黒猫は、猫同士のツーショットのチャンスも多いです。黒猫たちをじっくり観察していれば、ユニークなじゃれ合いも撮ることができるかもしれません。

 黒猫中心にインスタグラムをまとめていますので、ご覧ください。

ソトネコ ジャパン
@sotoneko_japan

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

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