夏はやっぱりリゾートアイランドの猫

いろいろな猫の生き方(36)

 マレーシアのリゾートアイランド、ランカウイ島。マレーシアで人気の島の筆頭といえばペナン島ですが、島全体が世界ジオパークとに指定されている緑豊かなランカウイ島が断然おススメ。体と心を休めるには最適の上、なんといってもこの島、訪れた人を和ませる猫アイランドなんです。

 島にあるビーチの中でもポピュラーなチェナンビーチ。ランカウイはアジアらしい雰囲気の島ですが、ビーチはオシャレなホテルやカフェが立ち並び、白い砂がまぶしく輝いています。

 ビーチ沿いを歩いていると、のんびりと揺れるハンモックでまったりしている人。そしてそのすぐ下に、これまたまったりしているサビ猫がいました。

 ハンモックに乗っている人はボートなどのアクティビティー係。サビ猫も従業員のように体を起こします。ひと仕事、とりかかろうとするところでしょうか。

 一度、海へ向かったサビ猫が戻ってきます。太陽が照りつけるビーチの砂はかなり熱くなっています。優れた機能の肉球をもってしても素足では厳しいようです。

 ビーチには夕日を見にまた戻ってくることにして、リゾート感を満喫できるプールサイドに来てみました。ソファに何か黒いものがいますね。

 黒猫です。アジアンテイストの雰囲気にピッタリ。こんなところで猫とゆったりするのもいいですね。実はここは、先ほどのビーチから10分ほど離れた「ボントン・リゾート」の中。

 併設のレストラン「ナム」がオープン前だったので、許可を得て敷地内を散策したところ、この黒猫と出会いました。人慣れというか、ここが縄張りだって顔をしていました。

 「ボントン・リゾート」近くに犬猫の保護施設があり、どうやらそこの猫たちのようです。車も入ってこない敷地は、猫たちにとって過ごしやすい所なんでしょう。

 マレー式と言われる伝統的家屋を改装したヴィラが敷地内に点在。鉄筋の高層ホテルと違って趣があり、欧米の観光客に人気のホテルです。猫好きなら宿泊はここですね。

 宿泊しなくても猫と触れ合えます。外部の人も利用可能なレストラン「ナム」も猫だらけですから。庭を望む開放的なレストランは広く、東屋風の離れものんびりできそうです。

 伝統的な料理とビールに舌鼓。ショップも併設していますが、ここにある紙・布雑貨はかなりオシャレ。意外に値段が高いので悩みましたが、結局、ノートと絵はがきを購入しました。

 開放的なお店なので猫もスタッフのように、せわしなく行き来します。この三毛猫は庭から建物内を思いのまま移動。ビールを飲みながらあちこち動く姿を目で追っていました。

 それに対して、こちらの長老然とした白猫は、棚の上からまったく動きません。ビールでほろ酔い気分の私には、金庫番?はたまたここのオーナーのように見えてきました。

 イスの上にいた猫が、風を感じて辺りを眺めています。何を思っているのでしょう? 遠くを見つめる表情には想像力をかきたてられます。もちろん、人にも言えることですが…

 開店と同時に店に入ったこともあり、お客さんは他にはいません。猫だけがあちこちにいます。これは酔いのせいで人が猫に見えてる?なんて空想してしまいます。こんなにのんびりと白昼夢に浸れるビーチリゾートって本当にいいですね。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

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