江戸時代の猫ブームを両国で体験

いろいろな猫の生き方(33)

 「浮世絵にもっとも描かれた動物は猫である」という説もあるくらい、江戸時代の日本人に愛されていた猫。そんな江戸の猫ブームを体験できるスポットが、期間限定で東京・両国にオープンしました。その名も「江戸ねこ茶屋」。施設の中には、猫たちを主人公にした浮世絵に迷い込んだような世界が広がり、さらに本物の猫たちとも触れ合えるんです。

 江戸版猫カフェとも呼べそうな「江戸ねこ茶屋」。場所は、JR両国駅西口前、江戸東京博物館に向かう「両国駅広小路」にありました。江戸にタイムスリップするのにぴったりの場所。赤い看板が目印です。

 格子戸を抜けると、浮世絵の世界が広がります。猫の絵のパネルが配置され、その間を本物の猫たちが自由に動き回っています。

 こちらの「ねこ湯」のスペースは、江戸時代のお風呂屋さんを再現。猫の間で写真を撮るのも面白いですね。

 「ねこ湯」の中にも本物の猫たちがどんどん入ってきて、パネル猫と遊んだり、(おけ)の中にも収まったりしています。子猫はとにかく元気いっぱいです。

 遊郭を再現した「ねこ遊郭」。畳の上に置かれた座布団や行灯(あんどん)やお盆、鼓などの小物が猫の遊び道具になっています。

 畳の上は土足厳禁。江戸にタイムスリップしたかのような空間で艶やかな猫たちがまったりと過ごしています。

 総勢45匹の猫たちのうち9匹は、今年4月頃に生まれた子猫。人が登れないハシゴや軒などを設け、江戸感を出しつつ、猫たちにストレスがかからないよう、配慮されています。

 猫たちの体調もあり、すべての猫と常に触れ合えるわけではありませんが、アーティストたちが描いたオリジナルの絵馬や、ねこ神社のおみくじ、茶屋のしつらえなど見所がたくさんあって、飽きさせない工夫がされています。

 みたらし団子は価格も1本180円とリーズナブル。お茶も産地にこだわった静岡茶です。

 会場で触れ合える猫はすべて保護猫。もし気になる猫がいたら遠慮なくスタッフにお声かけください。また、「江戸ねこ茶屋」の収益の一部は保護猫の活動支援として寄付されます。

 当然かもしれませんが、和小物や和の色合いは和猫にとても映えます。どこを撮っても絵になる、「インスタ映え」天国です。

 猫たちのトイレの通路も楽しい絵柄。

 歌川国芳が描く浮世絵の猫みたいな2匹。

 「ねこ湯」の浴槽は人も猫も自由に入れます。お湯は入っていません。

 浮世絵の猫とリアル猫の共演?

 そば打ちする猫の浮世絵の前のリアル猫。

 「江戸ねこ茶屋」8月31日まで開催。その頃にはこの子猫たちも、もっと大きくなってるはずです。

 絵馬(絵猫?)も、ねこみくじもあります。

 高い場所にスルスル登って行きますが、これも絵になります。

 やさしく触れあうこともできます。

 湯桶に入って絵に溶け込んでいます。

 「猫御座所」似合いますね

 背景の和の色合いと猫が新鮮です。

「江戸ねこ茶屋」 2018年6月15日~8月31日
 JR両国駅西口イベント広場「両国駅広小路」
 入場料(時間制60分)11時から20時まで(最終入場は19時まで)
 一般 1500円 中・高校生1200円(延長料金20分ごとに500円)
 ※小学生以下は入場不可
 オフィシャルサイト https://edonekochaya.com/

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

ソトネコ facebook sotoneko

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