ギリシャ神殿の神ってる猫たち

いろいろな猫の生き方(30)

 世界的にも有名な観光地アテネのパルテノン神殿。そして、その前に佇む1匹の猫。まるで合成写真のような1枚が語るのは、ギリシャ、アテネが想像以上の猫大国だということ。どうやら、アテネの街のあちこちに残された遺跡群が、外で暮らす猫たちにとっては快適な場所らしいのです。そんな猫たちの様子をリポートします。

 歴史の授業で習ったパルテノン神殿。あまりにも有名すぎる建物ですが、間近に見る迫力は驚きです。一生見ることはないと思っていたのに、猫たちの縁で見ることができました。

 アテネの中心部にあるアクロポリスの上部にちらっと見えるているのが、パルテノン神殿です。見学するには徒歩でこの城壁のような岩山を登らなければなりません。

 柱の奥に見えるのはクレーンの姿。パルテノン神殿は長期間修復工事をしているそうです。修復する人がいるからこそ、猫たちがこの場にいるのです。

 この写真の猫を撮っていたら、「ぷすぷすぷす」とあちこちから声がします。これ、猫を呼び寄せるかけ声なんですが、とにかく、みなさん、猫を見かけると構いたくてしょうがないみたいです。

 猫たちのモテモテぶりをみるところ、日頃から工事関係者や観光客からごはんをもらっているんでしょうね。キジ白猫以外に3匹の猫を目撃しましたが、まだまだいそうです。

 見晴らし台から市内を見下ろすと、手前の赤い屋根のエリアとその奥にあるビル郡が目に飛び込んできます。アクロポリスの猫たちもこの素敵すてきな景色を眺めているのでしょう。

 赤い屋根をズームで見ていたら、日なたぼっこする猫たちを発見。アクロポリスを登ってきたのとは反対側の地域は、プラカ地区といわれて歴史的な家並みが残っています。

 猫に誘われプラカ地区に下りてみました。坂道に細い路地がある静かな居住区ですが、こうした場所はやっぱり猫が多いですね。

 アクロポリスから少し離れると、古代アゴラなどの遺跡がいたる所にあって、猫たちの憩いの場になっています。この風の塔近くにも6匹の猫たちがまったりとしていました。

 日が落ちる頃、最後にゼウスの遺跡を目指しましたが、あいにく閉館時間です。遺跡の中には入れませんでしたが、チケット売り場の隣で堂々とした猫が迎えてくれました。

 背中に太陽を受け、まるで神々を束ねるゼウスのように神々しい姿です。私と同じように遺跡を見られなかった人間たちが代わりに猫の姿を写真に収めていきます。

 この猫はゼウス神殿の守り神ということでしょうか。猫好きならばアテネの見所はギリシャ神殿とそこに住む神々しい猫たちに決定です。

 アテネの街中には猫がいっぱい

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

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