オフィスで働く13匹のねこ社員?

いろいろな猫の生き方(29)

 オフィスで猫たちが暮らしていると聞いて、東京・世田谷区にある一般社団法人「LOVE & Co.」を訪ねました。13匹の猫たちがいるのに騒々しくはなく、のんびり過ごす猫たちで静かに時が流れていました。

 猫と人が共に過ごすオフィスのモデルケースになりたいと語る、ディレクターの矢沢苑子さんと猫たちの様子をリポートします。

 オフィスに入ると、ケージ内の黒猫しか見あたりません。どうやら他の猫たちは気配を消して、お気に入りの場所でくつろいでいるようです。写真はものぐさ(?)でベッドから一歩も動かない「ハンサム」。名前の通りイケメンです。

 壁一面の棚のいちばん上に隠れていた「フランソワ」。じっとこちらを見ていたので何度もシャッターを押してしまい、本人は迷惑そうな顔です。

 活発に歩き回っていた「チャトラン」。会社のオリジナル猫グッズをオススメしてくれました。

 LOVE & Co. は、猫雑貨を製作・販売して、その利益を犬や猫の保護・譲渡活動のためにあてています。コーヒーやお皿や小物など、猫をモチーフにしたおしゃれなオリジナルグッズが並びます。

 「思わず欲しくなる」をコンセプトに作られている商品は、どれもセンス抜群です。

 さて、チャトランの様子を見てみましょう。ここのオフィスにいる猫たちは、全員飼い主募集中の保護猫たち。ここは猫たちのシェルターでもあるんです。

 保護猫がいるという情報を広く伝えたいと、猫たちは個別に世界にひとつだけのハッシュタグを持っています。日々の暮らしぶりを矢沢さんがSNSにアップしています。

 チャトランのハッシュタグ #loveandco_chatoran https://www.instagram.com/explore/tags/loveandco_chatoran/のインスタグラムをチェックすると、チャトランだけでなく仲間の猫たちも登場しています。

 オリジナルコーヒーのラベルのモデルも猫たちが務めています。それぞれの猫のイメージでデザインしてあり、これも里親募集を兼ねたアイデアです。

 左から時計回りに、猫たちを紹介しますね。ずっとキッチンに隠れていた「メロディー」、隠れて顔半分しかみられなかった「ホッパー」。こわもてなのに甘えんぼうな「でかお」、威嚇と猫パンチで触らせてもらえない「キョロ」ちゃんとその姉の白ソックスの「ピーナッツ」。

 そして、昼寝中だったので片目しか開けてくれなかった「演歌」。個性的な彼をモチーフにした豆皿、ポストカードも人気です。

 多摩川で保護されたチャトランさんは、当時から面倒見のいい女ボスだったそうで、オフィスでの彼女の振る舞いはまさに働く猫のようでした。

LOVE & Co.
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南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

ソトネコ facebook sotoneko

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