ラオスの古都「ルアンパバーン」オシャレ通りの猫たち

いろいろな猫の生き方(26)

  東南アジアにある世界遺産の桃源郷、ラオス北部の都市「ルアンパバーン」へ猫探しの旅に出かけてきました。自然の中に寺院が点在し、フランス植民地時代の洋風建築も残る独特な雰囲気がある街並みです。

  日中は暑すぎて、お目当ての猫たちになかなか会えません。諦めかけて、街のメインのサッカリン通りを歩いていたら、涼しげな猫たちの姿が……。コロニアル洋式のオシャレなショップに2匹の猫が寝そべっています。カメラ片手に「May I take a picture?」と、猫がいなかったら入らない(高そうな……)お店におじゃまします。

  オーナーといわんばかりに堂々とした看板猫(?)の脇を通ってエアコンの利いた店内へ。「ああ涼しい」。実は私も暑さでへたばっていたので、いい口実ができました。看板猫も気持ちよさげに伸びています。

  お店の名前は「ブルーハウスアナカ The blue house ANAKHA」。ナチュラルな雰囲気の洋服やアクセサリーが並んでいました。お値段はこのクオリティーなら、お買い得だと思います。猫に招かれて入って良かった。

  そのまま進むと、通りの名前がシーサワンウォン通りに変わります。コロニアル洋式の建築物が立ち並び、とても優雅な気分になります。

  旅行者が集まるゲストハウス「インディゴハウスIndigo house」。併設のベーカリーカフェの棚の下、風の通り道で伸びをしている猫の姿がありました。

  写真を撮っていたら、お店のお兄さんが気づき、「お前、ここにいたのか~」という具合に白猫をなで始めました。

  気持ちよく寝ていたところを邪魔され、ちょっと不機嫌になりましたが、また睡魔が襲ってきたのか、まどろんだ表情に戻ります。

  夕方、サッカリン通りまで戻ってお寺の敷地に入ったら、いました寺猫。ツタをバックにポーズを決めてくれます。やはり、アジアで猫に会いたければお寺ですね。そこで突然、「こんにちは」と日本語で呼びかけられてビックリしました。

  声を掛けてきたのは、若い僧侶。日本語を勉強中ということで「ようこそ」「ありがとう」を何度も声に出して、発音の確認をします。木の下で勉強していた彼は、熱心に猫の写真を撮る私を呼び止めるタイミングを図っていたよう。勉強する姿がほほ笑ましい。

  この町には、60を超える寺院が点在していて、朝5時に始まる托鉢たくはつ風景は圧巻。古都の風情の中で、優しい人と猫に会い、穏やかに流れる時間を味わってきました。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

ソトネコ facebook sotoneko

怖い! かわいい!笑っちゃう?ドヤ顔だけ集めたねこ写真集。
6月15日発売「どやにゃん」南幅俊輔著。(辰巳出版、842円・税込み)
「ワル猫だもの」南幅俊輔著(SUN-MAGAZINE MOOK刊、800円・税込み)
「ワル子猫カレンダーmook2018」南幅俊輔著。11月4日発売 (SUN-MAGAZINE MOOK刊、800円・税込み)