公園で暮らす地域猫に癒やされる

いろいろな猫の生き方(22)

 ソトネコたちを撮影していると、シャム猫やアメリカンショートヘア柄の猫など、ブランド猫風の猫たちもたまに見かけます。この冬、めったに外では見られない巻き毛の猫に遭遇しました。

静岡県に、僕が定期的に訪れている、とある公園があります。そこは、地域猫が多く集まる場所。地域猫とは、その地域のボランティアのサポートを受けて暮らしている猫のことです。猫たちは枯れ葉を取り合って仲良く遊んだり、時に争ったり、猫同士の社会を築いています。
猫をかわいがる人たちが集まる公園なので、警戒心の薄い猫が多く、ボランティアさん以外にも愛想をふりまいてくれます。人と適度な距離感を保ちつつ、過ごしている様子。
公園に遊びに来た親子が猫と戯れていましたが、他にも小学生のグループと大人が猫をきっかけに会話を交わしたりしていました。人間同士のふれあいにも一役買っている「働き者(?)」の猫たちを見るのも、ここに来る楽しみです。
地域猫のしるしである、耳カット(不妊去勢済みの証)。
草むらにひそんでいたキジ猫に驚きました。この猫は、あきらかに他の猫たちと見た目が違う。
耳はブランド猫の「アメリカンカール」のように外側に巻いている。そして、被毛もくるんとした巻き毛だ。これもブランド猫の「ラパーマ」や「セルカークレックス」みたいだ。
全身を見ても、胸元の白毛と同様に真っ白な靴下部分(足元)も巻き毛で、まるで、ぬいぐるみのようだ。
この巻き毛の猫は、耳カットもまだされていないよう。“新参者”の猫? もしかしたら家を脱走してきたの? 実際のところはわからないけれど、この公園には、僕のなじみの猫もいて、いつも再会を楽しみにしています。巻き毛の猫も、その仲間入りをしてくれればなと、ちょっと期待をしてしまった。

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

ソトネコ facebook sotoneko

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