猫がかくれんぼをしている下町・谷中の雑貨店

いろいろな猫の生き方(20)

 東京・谷中は下町風情を味わえる街。裏の路地や街のシンボル的スポット「夕やけだんだん」を散策すれば、猫に出会える(朝夕だと遭遇率が高い)猫好きの期待に応える街でもあります。そんな谷中にある人気スポットが「猫雑貨ねこあくしょん」です。

JR日暮里寄りにある「猫雑貨ねこあくしょん」には、本物の猫が通ってきます。店内の猫グッズの中に本物がまぎれているのです。
入り口側の日の当たる場所、かごの中で爆睡しているようです。気まぐれな猫だけに、棚やレジカウンターなど、その日の気分で寝場所を変えています。
本物の猫の存在に気づいた外国人観光客になでられ、目を覚ましたところ。谷中は今、外国人観光客にも人気のエリアとなっています。
ご紹介が遅れました。きりっとした顔は、近くの居酒屋さんから通ってくる「めぐ」。昼の間は「ねこあくしょん」の店内や周辺で過ごし、夕方には自宅に帰っていきます。
「めぐ」が通ってくるようになったのは約2年前から。実は「ねこあくしょん」には、8年前のオープン初日からの通い猫「みーこ」がいるのです。
「みーこ」は、とてもおとなしくて謙虚な性格。オープンから2年ほどたったある時、やっと店の敷居をまたぐ(店内に入る)ようになりました。
そこに新たに現れた、積極的かつ大胆な性格の「めぐ」。「みーこ」がいようが、全くお構いなしに店の奥までどんどん入っていきます。
店内でわがもの顔の「めぐ」。徐々に店内に滞在する時間を増やして、今やすっかりお店を独占しています。
お互いメス同士なので、激しく威嚇をすることはありません。というか、いつもおとなしい「みーこ」が場を譲る形になります。
そろそろと店から去っていくときもありましたが、最近の「みーこ」は納得がいかないのか店の表で過ごしています。そんな姿を見て観光客が慰めて(?)くれています。
実は「めぐ」にも苦手な存在がいます。近所の酒屋の飼い猫「みーすけ」がたまに「ねこあくしょん」にやってきます。ボス的な風貌で、ここらの猫はみんな逆らえず、目が合ったら、すごすご逃げるしかありません。余談ですが、人にも全く動じず、肝が据わった猫です。ここに通う3匹の猫たちから目が離せません。

「猫雑貨ねこあくしょん」
東京都荒川区西日暮里3-10-5
(JR日暮里駅  北改札西口徒歩5分 夕やけだんだん上)
電話/03-5834-8733
営業時間/11:00~18:00 定休日/月曜日(祝日の場合は営業)
http://necoaction.com/

南幅俊輔(みなみはば しゅんすけ)
デザイン事務所コイル代表。ソトネコ写真家&グラフィックデザイナー

2009年猫の島「田代島」を訪れ、「ソトネコたち」の生き方に興味を持ち、月1回、瀬戸内や九州の島で猫たちの写真を撮っている。ソトネコサイトの管理者。著書に『ソトネコJAPAN』『ねこ柄まにあ』『のんびり猫旅』『ねこ暦 七十二候』『ワル子猫カレンダー2018』『ワル猫だもの』『サーバルパーク』『どやにゃん』ほか

ソトネコ facebook sotoneko

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