アジアNo.1に輝く「JANICE WONG」のアートなデザート

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皿の上に広がる芸術をライブで

 新宿駅新南口に直結する「NEWoMan(ニュウマン)」は、ハイセンスなアパレル店や早朝まで楽しめるフードホールが軒を連ねる複合施設。2階にある「JANICE WONG(ジャニス・ウォン)」は、一見、デザートを出す店らしくない。足を踏み入れて、立派なコの字カウンターに座ると、棚にずらりと並んだお酒のボトルが見える。

 この店は、“デザートと一緒にお酒が飲めて、大人の女性が夜遅くまで楽しめる場所”がコンセプト。いま世界で最も美しく斬新なデザートを生み出すと評されるシンガポール出身の女性シェフ、ジャニス ウォンが手がけた日本初のデザートバーだ。芸術的な「アシェットデゼール(皿盛りのデザート)」をアラカルトで楽しめるほか、タイプの異なるデザートをコースでも味わえる。キッチンとカウンターが一体になったライブキッチンで、美しい一皿ができあがるのを眺め、できたての味を堪能できる趣向だ。ジャニスさんは、アジアNo.1の女性パティシエと称されるかたわら、アーティストとしても活動。幼少期に東京・渋谷に住んでいたこともあり、日本の四季をイメージした作品が、シックな店内をまぶしく彩っている。

五感を満たす新感覚デザート

 彼女が大好きな日本に思いをはせて描くのは、絵画だけじゃない。日本の春をイメージして作られた「Cassis Plum(カシスプラム)」は、ジャニスさんのどの店舗でも愛されるスイーツだ。濃厚なカシスとホワイトチョコレートで作られた球状のアイスケーキに、エルダーフラワーが香るヨーグルトムース、ライスパフが潜んでいる。ローズの香りが妖艶に広がり、プチっと弾けるキャビア仕立ての柚子ゼリーや、しょうゆで煮詰めたタケノコのうまみが重なる。味わったことのない食感と絶妙な組み合わせに、五感が呼び覚まされる。

 「Chocolate H2O(チョコレート エイチツーオー)」は、川をテーマにジャニスさんがデザインした皿と、ガナッシュのコラボレーションが涼しげな定番のデザート。どっしりとかまえる様からは想像できないほど、軽やかなチョコの食感に驚かされる。聞くとカカオ50%、水50%の配分で作られているからだという。高知県北川村のユズを使用したソルベが寄り添い、まるで水辺にさしこむ光のようにユズとカラマンシーのジェルがきらめいている。ほのかな酸味とカカオの苦味と甘みを感じ、ふわっと一瞬にしてほどけていく。

 数種類のハーブが繊細に踊る「Botanical Summer(ボタニカルサマー)」は、季節のコースで人気のデザート。シンガポールではジンをベースにしているが、日本ではユーカリやレモングラス、ローズマリー、ベルベーヌをベースにアレンジしているという。華やかに香るハーブゼリーには炭酸が入っていて、舌に触れたとたんに刺激が走る。

 それぞれのデザートには、おすすめのドリンクペアリングが提案されている。この「Botanical Summer」にあわせて用意されたのは「Perfume Kiwi Bowl(パフューム キウイボール)」。「お酒はどこに?」と食べ進めると……。キウイを口に含んだとたん、フローラルな香りと酸味があふれ出す。正体はエルダーフラワーのリキュール。真空調理でキウイの中に閉じ込められていた。ここにハーブの清涼感と濃密なラベンダーの泡が加わり、フローラルな香りに包まれる。

世界の人を虜にするおもてなしの心

 芸術的なデザートを生み出すジャニスさんが、パティシエを志したのは22歳。シンガポール国立大学で経済を学んだ後、パリの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」に入学して、才能が開花。ピエール・エルメをはじめとする世界の有名レストランで研さんし、2007年に自身初となる店「2am:dessertbar」をシンガポールにオープン。13年、14年には「アジアベストレストラン50」でアジア最優秀ペストリーシェフ(パティシエ)に選出されている。

 香港、マカオにも店舗を展開し、世界中の人を虜にする彼女の魅力は、組み合わせの妙やアートなデザインだけじゃない。挑み続けるシェフの姿勢と、おもてなしの心あふれるライブショーに、本能まで満たされたぜいたくな時間。才媛の世界に五感で触れて、新しい自分と出逢えた気がした。

(取材・文/植木祐梨子、写真/片桐圭)

[メニュー](すべて税別)

おまかせデザート 5品 ¥3800
アルコールペアリング付 ¥5,600
ノンアルコールペアリング付 ¥5,000
※平日11:00~16:00/土日祝14:00入店まで

おまかせデザート 7品 ¥4,800
アルコールペアリング付 ¥7,800
ノンアルコールペアリング付 ¥7,200
※全曜日とも 17:00~21:00入店まで

[店名]JANICE WONG(ジャニス・ウォン)
[郵便番号]151-0051
[住所]東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU2階
[電話番号]03-6380-0317
[営業時間](平日)ランチ 11:00〜16:00、ディナー 17:00〜23:00、(土日祝)11:00~23:00(L.O. コース/21:00、デザート単品/22:00、ドリンク/22:30)
[定休日]NEWoMan SHINJUKUに準ずる

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