空前の「猫ブーム」の中、第1回「ねこ検定」(主催:ねこ検定実行委員会)が3月26日に全国5会場で実施されました。受験者はなんと約4000人。約2000人が受験した東京会場(港区・東海大学キャンパス)で、大手小町スタッフも受験してきました

自他共に認める猫好き記者とはいえ、検定に向けて、必死に一夜漬けで猛勉強。久しぶりの試験にチャレンジです。
今回始まった検定は、猫本専門書店として有名な神田神保町の「にゃんこ堂」がプロデュース。猫の生態や歴史、文化、猫が登場する文学や映画作品に至るまで、猫に関する幅広い知識が求められます。ペットとの共生住宅を提案する、一級建築士の清水満氏が監修した「ねこ検定公式ガイドBOOK」から出題されました。試験監督のスタッフも「猫耳カチューシャ」を着け、緊張感で張り詰める試験会場をなごませてくれました。

会場には小学生からシニア層まで幅広い世代が集まり、試験開始直前まで勉強する姿がみられました。自作の暗記帳をめくる人もおり、入試さながらです。大の猫好きで知られる女優の川上麻衣子さんも参加しました。
この日は、初級と中級の検定が行われ、試験時間はそれぞれ1時間。マークシートの4択方式で、100問が出題されました。

まずは、午後1時から始まった初級にチャレンジ。猫を飼っていた経験が少しは役に立ちましたが、猫の生態や、漫画、小説などの分野が不得意だということが分かりました。
たとえば、
「猫の歯についての説明で正しいのはどれか?」という問題では、
1.虫歯になりやすい
2.虫歯になりにくい
3.品種によって虫歯になりやすい猫がいる
4.ウエットフードを食べている猫は虫歯になりやすい
の選択肢で、1を選んでしまったのですが、正解は2の虫歯になりにくいでした。歯磨きをしないとフードが歯に付着し、歯石や歯垢しこうとなるものの、虫歯にはなりにくいのだそうです。
また、「猫がトイレ以外で排泄する原因で間違っているのはどれ?」という問題では、
1.気に入らない人間への嫌がらせ
2.トイレの場所が気に入らない
3.トイレが不潔
4.トイレの砂が気に入らない
とあり、「全部正解じゃないの?」と思っていたのですが、間違いは1の「気に入らない人間への嫌がらせ」だそうです。猫には「嫌がらせ」という感情はないとのことですが、うちの猫は絶対嫌がらせだったと思っています…。
午後3時からの中級の試験では、初級と重なる問題も出たものの、「ゴッドファーザーPART1でマーロン・ブランドが膝に載せていた猫はどれか」(答え:撮影所にいた野良猫)など、ややマニアックな問題も。70点の合格ラインに届くか少し心配なところです。

試験終了後、会場ロビーで猫グッズの物販が行われ、受験者たちの長蛇の列ができていました。ガイドブックの表紙を描いたくまくら珠美さん作の会場限定グッズは、あっという間に完売になっていました。
初級と中級を受験した東京都内に住む30代女性会社員は「おもしろそうな検定だと思って受験しました。猫を飼っていないのですが、猫は大好き。猫の文化とも知ることができ、勉強になりました」。

埼玉から来て初級を受験した30代の女性は、「猫は大好きで5匹飼っているし、「第1回」に受験するのは意義があると思いました。問題が多くて時間内に解くのが大変でした」と時間配分に苦労した様子。
一方で、千葉から参加した30代の男性は「捨て猫を拾って8年育てています。もっと猫のことを知りたくて受験しました。初級は簡単で楽勝でした。30分で解き終わり、時間が余りました。きっと受かってます。中級も楽しみ」と、自信たっぷりでした。
合格発表は5月とのこと。それまでドキドキですね。就職や昇進には役に立たないかもしれませんが、「猫愛」がますます深まるかもしれませんね。
なお、「ねこ検定」の収益金の一部は、飼い主のいない猫のために活動するボランティアグループ「一般社団法人ちよだニャンとなる会」(千代田区)へ寄附され、同法人が行う猫の保護活動及び猫の医療費に使われるとのことです。
