マスクで顔が暗く見える悩み、眉メイクで印象操作四つのポイント

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アイブローを施すカキモトアームズの木高さん

新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクの着用が毎日の習慣となりました。このため、マスクで覆われていない目元や眉のメイクにこだわるようになった女性も多いようです。顔の印象を大きく左右するとされる眉はとりわけ、時代とともにスタイルが移り変わってきました。気分が沈みがちになるコロナ禍で、明るい印象になる眉メイクのポイントを専門家に聞きました。

眉は剃り落とすべし

平成の美容トレンドをまとめた書籍「平成美容開花」を昨秋発行したポーラ文化研究所(東京・品川区)によると、眉のスタイルは時代を象徴するものの一つとされます。眉の手入れは、古くは奈良時代に遡り、古事記では「麻用賀岐(まよがき) 濃(こ)に書き垂れ」という記述が確認されています。江戸時代には礼儀作法の一つとされ、色気を出さないために既婚女性が眉をり落とす風習もありました。江戸時代末期になると、この風習は訪日外国人から気味悪がられ、廃れていきました。その後、眉のスタイルは細部にまで気にされるようになり、平成時代には眉メイクが盛んになりました。

バブルの太眉からナチュラルなすっぴん風へ

同研究所は、昭和から平成にかけての眉毛メイクの流行を振り返り、「バブル」「アムラー」「すっぴん風」という三つのキーワードを掲げました。

左からバブル、アムラー、すっぴん風 ポーラ文化研究所提供

【バブル】 好景気に沸いたバブル時代(1985~91年)は、自分の眉を生かしながら、毛が薄かったり、ムラになったりしている部分に濃い色のアイブローパウダーを使って、自然な形、色に整えました。その結果、太い眉が流行しました。

【アムラー】 歌手の安室奈美恵さんのファッションをまねた「アムラー」全盛の96年は、眼窩(がんか)に沿って線のように細い弓なりの眉を描きました。茶髪に合わせて、明るいブラウンのアイブローの色味が特徴でした。当時は、自分の眉を剃ったり、抜いたりしていた女性が多く、中には眉毛が生えなくなり、その後の太眉ブームへの対応が大変だったという人もいました。

【すっぴん風】 2000年代になると、自分の眉を生かしたすっぴん風がもてはやされ、直線に近い自然な形に整えるようになります。ペンシル、マスカラなど複数アイテムを使ったナチュラルな太い眉が特徴です。

「平成美容開花」から

同研究所の富澤洋子研究員によると、最近の眉の主流は、「ナチュラル」「抜け感」「自分らしさ」がキーワード。11年の東日本大震災の頃から、「自然体でいたい」という人々の考えが眉のメイクにも反映されるようになりました。コロナ禍のマスクメイクは、このトレンドを受け継ぎつつ、「ほんわりナチュラルな中でも、しっかりめのメイクに変わってきている」と富澤さんは分析しています。

マスクメイクでアイブロー注文増加

このところ、眉のケアやメイクに力を入れる女性が増加しています。眉メイクのアイブローを行っているトータルビューティーサロン「カキモトアームズ」(本社・東京都港区)では、アイブローメニューの2020年12月の売り上げが前年同期比で10%増えている店舗もあるそうです。アイブロースタイリストの木高聡美さんは、「コロナ禍のマスクメイクで、眉のメイクにはますます注目が集まっています」と話します。「自分に似合う眉が分からない」「アイブローの方法を知りたい」と、眉のメイクについて気に掛ける女性や、アイブローに注目した女性の来店が増えたといいます。木高さんは、「眉は顔の印象の8割を決めるので、眉を整えるだけで、かなりの印象操作ができます」と眉のケアの重要性を強調します。

自然な眉の形をとります

顔が暗くならないアイブローのコツ四つ

木高さんに、マスクメイクでも顔が暗くならないアイブローのコツを教えてもらいました。

〈1〉眉毛は1本ずつの間隔が離れて生えています。切ってしまうと隙間が目立つので、ハサミは使わないでください。

〈2〉眉頭の始まりは、小鼻の位置に合わせます。眉尻は、下唇の中心から目尻に向かって線を引いた延長線まで。

〈3〉マスクをしているときは顔が暗く見えがちです。マスクがなければ、リップやチークで明るく見せることができますが、口元が覆われるマスクメイクの場合、眉にボルドーやバーガンディなど赤みのある茶色を載せるのがおすすめ。

〈4〉眉を描いていると濃くなりすぎてしまう失敗があります。鏡で眉だけを見るのではなく、顔全体を観察しながらバランスの良い濃さに仕上げましょう。

木高さんは「眉を整えると、小顔効果で顔が引き締まって見えます。日本人は表情の変化が乏しく、マスクによってさらに感情が伝わりにくくなっています。自分に似合うアイブローをすることで、表情にメリハリがつき、魅力的に見えるようになります」と話しています。

(読売新聞メディア局 渡辺友理)

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