増えるアラサーの抜け毛・薄毛、やってはいけない5つの悪習慣

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コロナ禍が長期化する中、抜け毛に悩むアラサーの女性が増えています。ストレスに加え、冬にやりがちな習慣で症状を悪化させてしまうおそれがあるといいます。女性の頭髪専門外来を持つクリニック「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」(東京・有楽町)の院長・浜中聡子さんに対策を聞きました。

「つむじが目立つ」「ヘアアレンジが決まらない」

夏場の強い紫外線の影響などによって、10~11月は抜け毛が増える季節とされ、浜中さんのクリニックでは抜け毛の相談に訪れる女性が増えます。ところが今年は、12月になっても多くの女性が訪れています。「特に20歳代が目立ちます」と浜中さんは話します。

浜中聡子さん

「つむじが目立つようになった」「前髪の毛量が減って、ヘアアレンジが決まらない」「髪が束になって抜けてしまう」。抜け毛が増える前の写真と見比べると、違いがはっきり分かるほどに症状が進んでいる人もいます。

浜中さんが女性たちに話を聞くと、新型コロナが関係しているケースが少なくありません。外出自粛のためいつも家族と一緒で、自宅で一人になる時間が持てなかったり、テレワークになって食生活が乱れたり。「コロナ不況」で解雇されるなど、深刻な悩みを抱えている女性も増えてきているといいます。

髪のボリュームや太さのピークは30歳代

そもそも女性の抜け毛は、なぜ起こるのでしょうか。

毛髪は、2~7年の間に、新しい髪が伸びる「成長期」、髪の成長が弱まる「退行期」、髪が抜ける「休止期」のサイクルを繰り返します。健康な状態でも、髪の毛は1日に80~100本程度抜け、約3割の毛穴は休止期を迎えています。ところが、「休止期」が長引くなどしてこのサイクルに乱れが生じると、抜け毛が増加してしまうそうです。

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック提供

サイクルが乱れる原因はさまざま。ストレスや女性ホルモンの低下のほかに、頭皮の乾燥、頭皮にある毛穴の詰まりなどがあります。浜中さんによると、髪の密度は20歳ごろ、太さは35歳ごろがピークで、その後、髪はだんだんと衰えていきます。ハリやコシも、早い人だと20歳代から弱まってきます。

ずっと同じ髪形、コロナ太り…頭皮の悪習慣

「コロナ禍でストレスをゼロにするのは難しいと思います。ストレスをため込まないように工夫しながら、悪影響を及ぼす習慣をやめることで、頭皮の環境を整えましょう」と浜中さんは言い、抜け毛につながる五つの悪習慣を教えてくれました。

〈1〉暖房に当たり続ける

「おうち時間」が増え、例年よりも暖房器具に当たっている時間が長くなっている人も多いはず。頭皮も、顔の皮膚と一緒で乾燥は禁物です。ずっと暖房の利いた部屋にいると、頭皮の水分は失われていきます。頭皮が乾燥すると炎症を起こし、抜け毛につながることがあります。こまめに換気をしたり、加湿器を活用したりして、室内の湿度を40%前後に保つようにしましょう。それでも頭皮が乾燥している場合は、頭皮用の保湿液がおすすめです。

〈2〉汗をかきづらい冬は、洗髪しない日がある

冬は汗をあまりかかない上、今年は自宅にいることが多いため、洗髪しない日があるという人もいるのでは。家にいても毛穴に皮脂が詰まったり、ホコリなどで頭皮が汚れたりします。その日の汚れは、夜のうちに落としましょう。とは言え、洗いすぎもNG。必要な皮脂まで取ってしまうため、過剰な皮脂の分泌につながり、抜け毛の原因になります。洗髪は1日1回で十分。熱めのお湯も皮脂を落とし過ぎてしまうため、入浴する時には38~40度に設定しましょう。

〈3〉何年も同じ髪形をしている

何年も髪の分け目を同じにしている人や、ずっと同じ髪形にしている人は注意が必要です。特に、頭皮に一番負担がかかるのは、髪をきつく縛る「ひっつめ髪」。髪が引っ張られて抜け毛が増える「牽引けんいん性脱毛」になることがあります。つむじの位置などで自然にできた分け目にし続けることも、抜け毛の原因です。分け目をジグザグにして頭皮の負担を分散させ、洗髪して乾かす時には分け目を変えるように。そうすると、髪のボリュームも増えて見えます。

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〈4〉コンディショナー、トリートメントは軽くすすぎ洗いしている

トリートメントが頭皮についてしまうと、トリートメントに含まれる成分が酸化して頭皮の炎症を引き起こすおそれがあります。軽くすすぎ洗いをするのではなく、髪を触ってぬめりがなくなるくらいまで、しっかり落としましょう。トリートメントは髪の根元まで塗らなくても、耳から下の部分の髪に塗るだけで、ボリューム感やツヤの効果はしっかり感じられます。お風呂から上がった後は、すぐに乾かしましょう。

〈5〉コロナをきっかけに、体重が大きく増減した

高カロリーなものを取る食生活によって、老化物質のたまった脂質が増えて頭皮の毛穴をふさいでしまったり、内臓機能が低下して頭皮に栄養が行き渡りにくくなったりして、抜け毛が増えることがあります。ダイエットやおざなりな食生活で、急激に痩せてしまった場合は、髪の毛が細くなったり、白髪が増えたりすることも。バランスの取れた食生活や適度な運動、良質な睡眠など、整った生活を送ることが大切です。

浜中さんは「抜け毛や薄毛に、目に見える変化が現れるまでには時間がかかるので、焦らず改善に取り組みましょう」と話しています。

(読売新聞メディア局 安藤光里)

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浜中聡子(はまなか・さとこ)
医師

クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長(旧Dクリニック東京ウィメンズ)。医学博士。日本抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医、米国抗加齢医学会(A4M)専門医、米国先端医療学会(ACAM)などの資格を多数取得。女性の頭髪治療専門クリニックとして、開院以来20万人以上の患者様の悩みと向き合い、多くの女性から高い支持を得ている。