秋の好印象なマスクメイク、失敗しない前髪スタイルって?

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新型コロナによって、マスクをつけたまま生活するのが当たり前になりました。リップやファンデーションがマスクについてしまうので、メイクに悩む女性も多いことでしょう。そこで、マスクをしたままで好印象に見えるヘアスタイルとメイクのコツを、資生堂のトップヘアメイクアップアーティスト、神宮司芳子さんに聞きました。

 “前髪の魔術師”とも称される神宮司さんは、広告写真の撮影や美容師の指導に加え、一般女性の髪も切っています。「コロナになって、マスクと前髪のバランスを気にする人は多いですね。マスクで覆われていない顔の上半分で印象が決まるので、前髪は重要な要素です」

最近は、前髪をつくる「バングスタイル」が注目されています。その場合、眉毛が見えるようにするのがポイントだそうです。「眉毛は表情によって動くパーツなので、眉毛が隠れるような重たい前髪だと表情が分かりづらく、とっつきにくいとか、暗い雰囲気になりがちです」。一方で、眉毛より短い長さの前髪は、一般の女性にとっては幼く見えたり個性的すぎたりして難しいもの。神宮司さんは、「30代の働く女性なら、眉毛が透けて見えるシースルーバングやふんわり斜めバングがお勧め。パツンと切りそろえるより、親しみやすく優しい印象になります」とアドバイスします。毛先を軽くするようにカットしてもらい、眉毛が薄く透けて見えるくらいがちょうどいいそうです。

ふんわり太眉が透けて見える

スタイリング剤をつけて少しずつ細く束ねる

シースルーバングの良さは、アレンジがしやすい点です。前髪の分量を少なめに取り分け、スタイリング剤でちょっとずつ束にすると、おしゃれになります。

ふんわり斜めバングは上下に分けてから、それぞれをカーラーで巻くと、ふんわりかわいらしくなります。指でつまむように、斜め横に流すと知的な印象に。

前髪を斜めに流したら、眉尻はしっかり描く

また、シースルーバングでは、眉毛が弱々しいと寂しい感じになるので、ふんわり太眉にするのがポイント。毛先を左右のどちらかに流すなら、眉尻をしっかり描くとすっきり見えます。

コロナで美容院に行く頻度を減らしている人もいます。前髪が伸びてきたら、ストレートアイロンの細めのタイプで、くるんと毛先を内巻きにすると少し短く見えます。「これで1週間ぐらい粘れますよ(笑)」と、神宮司さん。自分でカットするなら、決して真横からハサミを入れないこと。すきバサミを使うと、失敗しにくいそうです。毛束をちょっとずつつまんで、毛先にすきバサミを斜めにちょんちょんと入れていきます。神宮司さんは自分で前髪をカットする方法を動画で紹介しています。

 イメージを実現するためのカットの頼み方

そもそも、自分のイメージ通りにカットしてもらうには、どうしたらいいのでしょう。神宮司さんは、長さを具体的に言うよりも、小顔に見せたいとか大人っぽくしたいなどのイメージを伝えた方がいいといいます。また、できればモデルや芸能人でも一般のSNSからでもいいので、なりたいイメージの写真を複数提示するといいそうです。「顔の輪郭や髪質が違うので、タレントさんと同じにはなりませんが、写真があった方が、美容師の方でお客様の好みのビジュアルのイメージがつかみやすく、失敗がなくなります」

また、ヘアカラーも健康的に見える暖色系のカラーリングが増えているそう。血色がよく見える暖色系、赤、ピンクブラウン、オレンジなどです。「30代の大人の女性なら、落ち着いた赤やボルドーで、黒髪にほんのり赤みを感じさせてみては」。ウィズコロナ時代には、マスクは欠かせません。「表情が豊かになるよう、前髪のスタイルや目元のメイクを工夫してみてください」と神宮司さんは話しています。

(読売新聞メディア局 小坂佳子)※写真は資生堂提供

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神宮司 芳子(じんぐうじ・よしこ)
資生堂トップヘアメイクアップアーティスト

2002年、資生堂入社。資生堂の宣伝広告をはじめ、モデルや女優のヘアメイクを数多く手がける。サロンワークにも携わり、 2018 年資生堂美容室エグゼクティブビューティーディレクターに就任。国内の美容業界最高峰の賞である「ジャパンヘアドレッシングアワーズ(JHA)」でグランプリを2度受賞。生活者に寄り添い、生活に役立つ美容情報の開発や、独自の「前髪メソッド」の発信も行っている。さらに書籍の出版やセミナー講師など幅広く活躍。自身の手芸好きを活かして、ハマナカ株式会社とコラボレーションし、ハンドメイドのヘアアクセサリーを使ったヘアアレンジを楽しむ「手芸ビューティー」を提唱している。