「パスカル・ル・ガック」…フランスのショコラの伝統を知る

マリ・クレール スタイル

ボンボンショコラ詰め合わせ 10個入り

パスカル・ル・ガックはチョコレート界の巨匠であり、フランスの有名ショコラティエです。パリの老舗「ラ・メゾン・ デュ・ショコラ」で長年シェフショコラティエをつとめて独立。2008年にパリ郊外の高級住宅地、サン・ジェルマン・アン・レーに自身の店をオープンしました。

サン・ジェルマン・ アン・レーにある本店

「ボンボンショコラを知るためにまず何を試せばよいか」と尋ねられたら、私は「パスカル・ル・ガック」を挙げます。なぜなら、1977年にパリで定着したフランス風ボンボンショコラの歴史と製法を継承し、決して奇をてらうことなく、実直に「美味」を追求する貴重なチョコレート職人だからです。2019年、東京・赤坂にファン待望のショップがオープンしましたが、オンラインブティックも人気です。

定番コフレは逸品ぞろい。カカオの実をモチーフにしたブランドマーク入り「ビターガナッシュナチュール」は毎日でも食べたいおいしさ。薄く繊細なコーティングチョコレートと、カカオのフルーティーさが清流のようにきれいで、上質なバニラの香りが微笑ほほえみを誘うガナッシュです。

ボンボンショコラ詰め合わせ 10個入り/4000円 税込み(パスカル・ル・ガック/パスカル・ル・ガック 東京)
左から、ビターガナッシュナチュール、プラリネ 胡麻とシトロン、ライム

「プラリネ 胡麻ごまとシトロン」は胡麻とレモンを加え、はじける食感とクリームのようにとろける口どけが見事に調和。「ライム」は日本料理の柑橘かんきつづかいに通ずる、奥ゆかしく上品な香りづけの妙。名品です。

あらゆるチョコレートに出会える時代ですが、長年食べ続けたいと思える存在は貴重です。私にとってそれがこのブランド。チョコレートのプロや愛好家にファンが多いことからも、揺るぎない存在感がわかります。本店のある街は美しく、太陽王ルイ14世が生まれたサン・ジェルマン・アン・レー城があります。高級ブティックやカフェが並ぶ道を抜け、街 の中心にあるお店を訪れると、いつもル・ガックさんが笑顔で迎えてくれます。優しく思いやりのあるお人柄が、チョコレートの味にはっきり表れていると私は思います。

(c)marie claire style/selection,text:Ayumi Ichikawa

市川歩美(いちかわ・あゆみ)
チョコレート・ジャーナリスト

 日本で唯一のチョコレートに特化したジャーナリスト、コーディネーター。365日、日本国内やカカオ生産地をはじめ世界各地を取材し、最新のトレンドをメディアで発信する。チョコレート愛好家歴は25年以上。

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