2020年春夏トレンドで注目を集めているのが、上下そろいのパンツ・セットアップ。従来は「仕事用」のイメージが強かったパンツスーツを自分流にアレンジした着こなしやすいアイテムが主流です。1組持っているとコーデの幅が広がります。
今回はイタリア発のブランド「forte_forte(フォルテ フォルテ)」のリゾートコレクションを参考に、パンツ・セットアップの取り入れ方をご紹介します。
ブラウン系はオン・オフ兼用で
茶色は、ぬくもりや居心地の良さを感じる色味とされています。穏やかなイメージのブラウン系は、パンツルック特有の“堅さ”を和らげてくれます。仕事はもちろん、プライベートにも重宝します。

ハイウエストパンツは脚長効果が期待できます。ウエストにクシュッとギャザーを寄せた、まるで紙袋の口を無造作につかんだように見える「ペーパーバッグウエスト」は、腰回りを細く見せてくれて、さらにオススメです。

「スーツのインナーはシャツかブラウス」という“お約束”は崩れつつあります。ニットのトップスで合わせると、季節感のある着こなしになり、装いにやわらかさが加わります。編み地の風合いを生かして、フェミニンな雰囲気に。襟元や袖先にフリルをのぞかせると、英国の古風なヴィクトリア朝テイストになり、クラシックなたたずまいを演出できます。
ジレやパジャマ風などの進化形が登場
スーツの定番といえば、腰丈のジャケットとボトムスの組み合わせ。この定番を覆す、進化形が登場しました。ジレやロングジャケット、コートなどとボトムスのコンビネーションです。

こうした新タイプのセットアップは日本でも急速に浸透しています。ジャケットの両袖を裁ち落としたようなロング丈のジレは、新鮮。パンツも裾を巻き上げて、軽やかに見せています。

スーツの「きちんと感」は張りのある生地や、カッチリしたシルエットなどから生まれています。やわらかい生地で仕立てられた進化形スーツは、シルエットに変化を付けて、動きをプラス。正面の打ち合わせはガウンのようで、パンツ裾も絞ってあり、パジャマを連想させます。スーツケースに入れてもかさばらないので、旅先でも活躍しそうです。
ロング丈アウターで縦長イメージを強調
ジャケットの着丈を長くすると、落ち感がアップします。ロングジャケットと個性的なボトムスでニュアンスのあるコーデに。

ロングジャケットにワイドパンツを合わせると、ゆったりした着映えに。「ロング×ワイド」のボリューム感が大人っぽくて優雅なムードを漂わせます。裾がほどよく広がるフォルムがワンピースのようで印象的。膝まで届く着丈は、エレガントな表情になります。

コート風のロングジャケットは、前を開けて着る、気負わないデザインが特徴。別布をあしらったオリエンタルな襟も個性が光ります。「スーツのジャケットは、ボタンを留めて着る」という常識にサヨナラしましょう。インナーのトップスも丸首Tシャツでカジュアルに。足元をサンダルに履き替えれば、リゾートルックに早変わりします。
「パンツ・セットアップ」をカルチャーミックスで味わい深く
「フォルテ フォルテ」の2020年リゾートコレクションは、ヨーロッパ文化とアフリカ文化を融合した、エキゾチックな雰囲気に仕上がっています。カルチャーミックスのトレンドを着こなせる魅力的な提案となっています。デザインを手がけているのは、兄弟であるジアーダ・フォルテ(Giada Forte)とパオロ・フォルテ(Paolo Forte)の両氏。特殊仕上げやハンドメイドを駆使した、繊細で女性らしいスタイルが持ち味となっています。
上下そろいの統一感を保ちながら、ビジネススーツほどかしこまらない進化形セットアップは、着こなしの自由度が高めです。リラックス感ときれいめテイストを兼ね備えているので、シーンを選ばないのも頼もしいところ。オフィスルックのイメージチェンジにも効果的。オンとオフの両方で着回したくなります。
画像協力:フォルテ フォルテ
https://www.forte-forte.jp/