症状が悪化するおそれも…やってはいけないフケ対策とは

スキンケアの基本 5

スキンケアの基本を学ぶこのコーナー。5回目のテーマは、「フケ対策」です。スキンケアは、顔や手足の手入れに限りません。頭皮のフケに悩んでいる人もいると思います。日頃行っているセルフケアの中には、症状を悪化させるおそれがあるものも。「皮膚科専門医が見た! ざんねんなスキンケア47」の著者である安部正敏先生監修によるクイズで、正しいケアを確認しましょう。

問い:一番正しいフケ対策はどれ?
 
〈1〉 乾燥を防ぐために頭皮にオイルを塗る
 
〈2〉 シャンプーを変える
 
〈3〉 病院に行く
 

フケのセルフケアで頭皮にオイルを塗っている人、それはとても残念なスキンケアです。なぜなら、フケの原因は乾燥ではないから。フケは「脂漏性しろうせい皮膚炎」と呼ばれる皮膚疾患で、毛穴にある皮脂腺の異常や、皮脂を栄養にしているカビによって発生する炎症です。

治療で重要なのは、余分な皮脂を落として、薬で治療をすること。そのため、乾燥肌だと勘違いして頭皮オイルなどで保湿をすると、よけいに症状が悪化するおそれがあります。

症状が気になったら「フケくらいで病院なんて……」と思わず、皮膚科を受診するのがおすすめです。市販のシャンプーやリンスを使う場合は、抗菌薬や抗真菌薬を配合したものを選びましょう。

答え:〈3〉 病院に行く

【そのほかのクイズはこちら】
〈1〉保湿クリームの一番効果的な塗り方
〈2〉意味のないスキンケア用品の重ね塗りとは
〈3〉乾燥知らずの肌になるボディークリームの塗り方
〈4〉カサカサ肌にならない、正しい洗顔の3つのポイント

安部正敏(あべ・まさとし)
皮膚科専門医

医療法人社団廣仁会 札幌皮膚科クリニック院長。群馬大医学部卒、同大学院医学系研究科修了。医学博士。群馬大学医学部皮膚科、米国テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター細胞生物学を経て現職。東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学非常勤講師。日本臨床皮膚科医会常任理事。「たった20項目で学べる」シリーズ(学研メディカル秀潤社)など、著書多数。