そばかすなんて気にしない? ハイライト、シェーディングなしでも大丈夫

世界基準のキレイの秘密、教えます

つっちーさん(メイク・吉川康雄、ヘア・坂口勝俊、撮影・星野耕作)

大手小町の読者さんのメイクのお悩みを、僕が実際にメイクしながら聞いていこうと思い、今回は、29歳の会社員、つっちーさんに登場していただきました。 

つっちーさんの悩みはそばかす。

「消すためにカバー力の強いファンデを塗ると老けて見えてしまうから、そばかすがあっても肌をキレイに見せる方法を知りたい」とのことです。

正直に言って僕は、海外の女性もたくさんメイクしてきたせいか、「そばかすってチャーミング」という印象しかないのです。それで、欧米の女性はどう思っているかというと、僕の知っている限り、全く気にしている様子はありません。むしろ可愛かわいいと思っているので、日に当たってそばかすが少し増えても気にしないのです。さらに撮影では、肌の健康感とチャーミングさを出すために、メイクで描くことさえあるんです。

でも日本では、シミが女性の大きな悩みになっているので、そのせいか、そばかすもほとんど同じように嫌われているように思います。

 そんな悩めるつっちーさんに、メイクをした様子をお伝えしますね。

 できることなら消し去るべき?

吉川 そばかすを消したいということですが、撮影場所に入ってきたときは、消えてなかったよね。でも、汗をかいていたせいか、ツヤがあったので肌が健康的に見えていて可愛かったですよ。

つっちー 今日は暑かったから、テカテカだった感じがします。おでこやフェースライン、鼻とかはツヤがない方がいいのかなって思うので、普段ならすぐに粉を使うんですけど、今日は時間がなくって…。

吉川 それが良かったんだね。そばかすの何が嫌いなの?

つっちー やっぱり肌の上にある邪魔なものだなって思います。

吉川 じゃあそばかすを全部消したいんだ。

つっちー 消せるものなら…。でも数が多いんで無理だなって思います。

吉川 消せる方法があれば、それを教えてあげたいけどね…。でも、そばかすって可愛いのに…。

つっちー そこまで達観できてないです。

吉川 例えばつっちーさんはもともとそんなに白くないよね? でも、もしその肌色が嫌いだったらつらくなるし、お化粧でどうにかしようとすると厚化粧になってしまう。それは美しくないしね。自分を受け入れると、化粧も薄くできるから、生き生きとキレイに見せることができる。化粧のやりすぎは人の良さを消して不自然にしてしまうからね。

そばかすも、あるならどうやってこれでキレイになろうかって考えたほうがいいと思う。

僕はつっちーさんの肌の魅力は、このハリ感とツルッとした肌表面だと思うんです。光をキレイに反射するから顔の陰影もキレイに見えるし。

そばかすを消そうとして、その自然なハリ感がお化粧でなくなっちゃったら、良さもいっぱい消えちゃうよ、そばかすのために。

 究極のキレイは、生き生きとした肌

吉川 じゃあこれからファンデーションを塗っていくけど、僕はそばかすを完全に消すことより、つっちーさんが生き生きと見える肌作りを優先するので、そばかすは目立たなくなるけど透けて見える感じに仕上がっていくと思う。

ちょっと見ててね。

使うのは、僕の作った人のツヤ肌そっくりに仕上がるファンデーション。これはコンシーラーと同じくらいのカバー力なんだけど、人肌そっくりの質感にこだわっているから、塗っても素肌のようにしか見えないんですよ。それをこうやって塗っていくと…、ほら、そばかすが薄くなっていきつつ、肌ツヤが出て生き生きとしてきて、色むらもなくなって…。それなのになんだか、完璧に健康的な素肌みたいになってくるでしょう?

つっちー 正直、塗られているのがわからないくらいナチュラルなのに、肌が整って見えてくるんですね。

吉川 肌を健康的に生き生きと自然に見せることって、そばかすのある人にも、シミやシワが気になる人にも、色白さんも色の濃い人にも、共通して一番大切な“キレイ”だと思うんだよね。そこを追求していくと、いろんな気になるものが、自分なりに好きになってくると思いますよ。

 仕上げのイメージは熱を出したときの顔!?

吉川 そのために、まずはほお紅。

つっちー “おてもやん”みたいになりたくなくって、おしゃれにしたいので。

吉川 今日のつっちーさんのファッションはモノトーンでボーイッシュだから、そんなにチークを目立たせる必要はないですもんね。じゃあさりげなくなじむように、今日はつっちーさんの唇の色に合わせた血色のほお紅をつけてみますね。

そして仕上げのイメージは自分の体温が少し上がった感じ。風邪をひいて熱が出たとき、鏡を見てちょっと可愛いなって思ったことないですか?

つっちー ちょっとあります(笑)。

吉川 でしょう? 熱っぽい顔って、唇もほっぺも赤みが差して可愛いんですよ。

そんな感じ。でも風邪の時は人に会えないから、絶好調の時にそういうルックにするんですよ。

自然な発色に仕上げてぼかすと、おてもやんみたいにならないし、さりげないのに生き生きして、ちょっと華やかさや明るさも出てくる。どうですか? 気にしていたそばかすのことは。

つっちー ハイライトもシェーディングも使ってないし、ほとんど素肌に見えるのに、なんかキレイ。そばかすは薄くなったけどまだ見えますね。でも、すごく肌がいい感じなので気にならないです。

吉川 そばかすを消すことをそんなに意識しないで、とにかく自分を可愛く作ってみること。そのためのテクニックをまずはしっかり覚えてやってみて。成功したらきっとそばかすの存在なんて気にならなくなっちゃうと思うよ。

今日からすぐに、100%そういう気持ちにはなれないかもしれないけど、人から見たら今のつっちーさんが可愛いってなっていたら大成功。

だって、もしそう言われたら、自分のそばかすに対する気分も少しずつ変わっていくと思うから。

吉川康雄さんの連載「世界基準のキレイの秘密、教えます」は、こちら。

星野耕作
星野耕作(ほしの・こうさく)
カメラマン

 1979年、東京生まれ。日本大学生産工学部卒 元メーカー子会社勤務 デジタルカメラの開発に携わる。写真家・テラウチマサト氏に師事しフリーに。現在、ポートレートを中心にファッション、ムービーも撮影、雑誌、カタログ、 CDジャケット等で活動中。

KOUSAKU HOSHINO PHOTOGRAPHY