秋冬コーデに取り入れたい、三つのシルエット

宮田理江のモード日和

店頭のディスプレーも秋の装いに変わりはじめ、そろそろ次シーズンのトレンドをチェックしたいところです。2019-20年秋冬はレディーライクでありながら、芯の強さを感じさせる着こなしが注目されています。陰影を生かした立体的なシルエットや、意外性のあるディテールなど、気になるコーデが盛りだくさん。ロンドン発の人気ブランド「COS(コス)」の秋冬コレクションから、三つのシルエットをご紹介します。

肩を強調したパワーショルダーで小顔効果も

袖にボリュームや飾りを盛った「袖コンシャス」がさらに進化、肩のラインを強調する「パワーショルダー」にシフトしました。

細身のパンツを合わせ、「肩コンシャス」を引き立てます

パワーショルダーとは、肩の部分にボリュームを持たせたデザインのこと。1980年代に流行したパワーショルダーは、ジャケットが主役でした。でも、今期は様々なウェアに「肩コンシャス」が取り入れられています。ノースリーブのシャツやブラウスも、ほどよく肩が張ったデザインがおしゃれ。肩にボリュームがあると、顔が小さく見えたり、ボディーが華奢きゃしゃに映ったりと、うれしい効果も期待できます。

気品を感じるケープ風アウターで淑女ムード

クラシックでエレガントな装いがリバイバル、ケープ風アウターがキーアイテムに浮上しそう。たっぷりした布がなだらかなショルダーラインを印象付け、ゆったりと体を包むケープは淑女ムードを漂わせます。ケープとコートが一体になった進化形も登場しました。

アシンメトリーのスカートでドラマチックに

左右のバランスをあえて崩す「アシンメトリー」はシルエットをドラマチックに演出します。定番の人気デザインですが、この秋はウィットを感じさせる新感覚のアシンメトリーにバージョンアップ。

大胆なカッティングで、腰のくびれがくっきり

黒とグレーのすっきりしたツートーンでシックなコーデ。グレーのベーシックな巻きスカートは、斜めに打ち合わせる大胆なカッティングが目を引きます。大きく張り出したポケットも片側に1個だけとアシンメトリーを強調。裾のスリットから足がちらっと見えるのも印象的です。

シャープなスリットスカートで立体感を

ダークカラーを基調にすると地味に見えがちですが、アシンメトリーなウェアならダイナミックに着映えします。シャープなスリットスカートは、レギンスやパンツに重ね着しても楽しめそう。スカートに動きがあるので、上半身はコンパクトに。ボトムスの立体感がメリハリのあるラインを描き出します。

ニットアップですっきり縦長シルエット

上下がそろった「セットアップ」は、いまや定番の人気アイテム。なかでも、ニット素材の「ニットアップ」は体になじみやすく、着心地も快適。かっちりしたスーツスタイルに比べてカジュアルに着こなせ、オンでもオフでも活躍します。

立体感のある編み目が縦ラインを強調

トップスの選択肢が多いのも、セットアップの魅力です。たとえば、ボタンなどの開きがないプルオーバーと合わせれば、ゆったりとした雰囲気に。ワンピース風にも着こなせるので、いろいろなシーンで活躍しそう。ボディーにフィットしすぎないシルエットが細身に見せてくれます。

スーパーロング袖でさらに縦長に

上下で質感や色味がそろっていると、フォルムに遊びの要素を入れやすくなります。きれいめな色とゆったりシルエットは優しい雰囲気に。長めのトップスと靴が隠れるほどのパンツ丈は、「ロング&ロング」で縦長の相乗効果があります。トップスのサイドスリットがシャープさを加え、大人コーデに仕上がります。

「COS」は2007年にスタートした、H&Mグループのブランドです。飾りすぎないミニマルなデザインと彫刻のように構築的なシルエットが持ち味で、様々なシーンで楽しめるおしゃれを提案しています。シーズンを超えて着回しやすいウェアが多いのも魅力です。

今年の秋冬のコーデは、型にはまりすぎず、肩周りやアシンメトリーでほどよくトレンドを主張して。ケープやニットアップなど新顔アイテムを、さりげなく着こなしに取り入れてみませんか。

画像協力:COS
https://www.cosstores.com/jp/

宮田理江
宮田理江(みやた・りえ)
ファッションジャーナリスト

 ファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤーやプレスも経験してジャーナリストへ。海外コレクションのリポートや次シーズンのトレンド予測、着こなしのアドバイスといった原稿執筆のほか、セミナー・講演なども手掛けている。著書に「おしゃれの近道」(学研パブリッシング)など。

公式サイト