「今は歌うことが本当に楽しいと伝えたい」…持田香織

マリ・クレール スタイル

(c)marie claire style/photo: Wataru Yoneda/hair & make-up: Nobuyuki Shiozawa〈mod's hair〉/styling: Kiyomi Tanimoto

1996年にEvery Little Thing(ELT)のボーカリストとしてデビュー。シングル曲「Time goes by」はミリオンヒットとなり、J-POPを代表する音楽ユニットとして90年代を全力疾走した歌手の持田香織。

ソロ活動も10周年を迎え、ミニアルバム『てんとてん』をリリースした彼女は実に晴れやかで、そのポジティブなオーラには人をハッピーにするパワーがある。引退していく歌手が多い中で、自身のアイデンティティーを見失わず強く生きる彼女は、周りに勇気を与えてくれる貴重な存在だ。

母親の影響で物心つく頃にはモデルとして活動をスタートし、歌手デビューした当時は10代だった。

「小さい頃から歌が好きでした。ELTとして歌うことが仕事になっていくと、ただ好きだからという気持ちではいられない。歌うことは一番大事だからこそ、理想に対して実力が伴わずに苦しんだこともありました」

ELTの活動当初をそう振り返った。

「ELTの持田香織のイメージ、それはみんなにあるし、自分の中にもあって、その固められたイメージを意識しながら歌うのはすごく難しい。他人事っていうと語弊があるけれど、その当時の自分をモノマネするくらいの気持ちで臨むことで自信を持って歌えるようになった気がします」

かつては自分の歌詞に共感してもらったり、歌うことで誰かの力になれることにやりがいを感じていた彼女だが、年を重ねるごとにその心境に変化があらわれてきた。

「人の人生に影響を与えることが、どんなに重要なことなのか気付いてからは、歌うことで何かをしてあげなくては、とまでは思わなくなりましたね。今は自分が本当に楽しいと思えるからこそ歌っているんだと伝えていきたい。そして欲張りだけど、ELTの曲を聴きたい人がいるっていうことにも極力応えていきたいと思っています。ダンス・カンパニーのローザスのように舞台芸術と音楽を織り交ぜたパフォーマンスにもいつか挑戦してみたい」

チャームポイントである大きな瞳を輝かせながら楽しそうに語った彼女。

常に楽しいことにアンテナを張りながら、自分のいるべき場所を客観的に捉えることの大切さを彼女は身をもって証明してくれている。

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