実在のカリスマ女性作家コレットを熱演 キーラ・ナイトレイ

マリ・クレール スタイル

キーラ・ナイトレイ(c) Marrten de Boer/The Licensing Project/amanaimages

 「コレットと言えば、ミュージカルの『ジジ』を知っていた程度よ。私にとって初めてのミュージカル体験だったから。彼女の小説と映画『シェリ』くらいで、彼女の人生については全然知らなかった。私にとってのコレットとは、カーリー・ヘアと赤いルージュの唇が印象的な晩年のイメージなの。彼女の結婚歴や、夫が彼女の作品の著者と偽っていたことも知らなかった。だから脚本を読んで、すごく面白い話だわ! と思ったの」と新作で演じたフランスの女性作家コレットについて語るのはキーラ・ナイトレイ。

 「コレットの母親は非常に進歩的な女性で、娘の才能を見抜いていた。娘が歴史的足跡を残すだろうと信じていた。そんな母との関係や、田舎で自然に囲まれ過ごしたことなどが、大人の女性として成長するうえで非常に大きな要素になったと思う」と続ける。

 ベル・エポック(19世紀末から第1次世界大戦前まで)の時代に、自らの気持ちに忠実に、自由奔放に生きたコレットと、6歳の時に芸能界で働く両親に向かって、私もエージェントが欲しいと要望したキーラ。どことなく2人の夢多き少女時代が重なるような気がする。

 コレットが生きた20世紀初頭は、女性がキャリアを持つことなどあり得ない時代だった。14歳年上、作家で出版社も経営していた1人目の夫ウィリーは、彼女の文才を見抜き、彼女が執筆した『クロディーヌ』シリーズを自らの名で出版、ベストセラーとなる。当時のパリの文化サロンにおいて2人は有名作家のおしどり夫婦としてセレブのような存在となった。

 しかし、夫の浮気もあり、いつしか夫婦の間に溝が生まれ、コレットは自立を熱望する。ついには、夫との安定した生活を捨て、女性の愛人とともに劇団に加わり公演の旅に出る。

キーラ・ナイトレイ(c) Marrten de Boer/The Licensing Project/amanaimages

 「彼女はあの恋愛関係において、犠牲者になることを拒んだの。あれ以上彼のもとにとどまったら自分は犠牲者になると彼女は気が付き、その関係から抜け出した。その辺の彼女の強さにかれるわ」

 作家としてだけではなく、コレットは演劇、オペラの世界にも関わり活躍した。また、第1次大戦中はジャーナリストにもなり、自宅を病院として開放したりもした。同性愛も経験、結婚も3度している。大胆な決断力、邁進まいしんしてやまない実行力で切り開いた彼女の人生は驚くべきものだ。

 「コレットは自分の生きたいように人生を生きた。それが彼女には自然なことだったのだと思う。常識や決まりに従うことがなかった。フランスのベル・エポックは非常に創造的で、文化的、社会的、性的にも、多分野で新しい観念が爆発した時代だった。そんな時代背景があったからこそ、コレットはあのように自由に生きることができたのではないかと思うわ」

【映画情報】

コレット

 ココ・シャネルに愛され、オードリー・ヘプバーンを見出した、実在の小説家

 1890年代のパリを舞台に、フランスの文学界で最も知られ、いまなお高い人気を誇る女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの波乱と情熱に満ちた人生を描いたドラマ。

キャスト:キーラ・ナイトレイ、ドミニク・ウェスト、デニース・ゴフ、フィオナ・ショウ
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド
公式サイト:https://colette-movie.jp/

(C)2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute. All rights reserved.

5月17日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー

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