大寒波でメチャ寒いニューヨークから
東京にきたら、
日差しも気持ちよく、
これは春そのものですね。
“サンシャインLOVE!”
僕の大好きな言葉。
なぜなら、太陽の光と輝きは、
全ての女性を美しく見せるものだと思うから。
太陽の光をよく見ると、
透明な中に虹色の輝きがあって、そこに全ての色を感じます。
太陽の透明な光がヒント
お化粧で、大人の女性を美しく見せるのに大切なのは、厚化粧に見せない透明感のあるポイントメイクの色遣いだ、って僕は思っています。太陽の透明な虹色にはそのヒントがあるのです。
例えば唇。
春になると雑誌では、可愛らしいマットな質感の唇をよく見かけます。

写真の一瞬のために作られたマットな色遣いは、絵的に軽やかでキレイです。でも、普段であれば、本来の肌にはない質感なので、透明感がなく厚化粧に見えやすい。しかも唇は動くので、時間とともに乾いた色はひび割れ、象の肌みたいに……。その違和感は大人の女性には大敵ですよね。
まずは、それでも「艶が苦手!」という方に向けた、“魅力的なリップの仕上げ方”からお教えしますね。
最初に憶えておいてほしいのは、日常で、乾いて見える唇が魅力的に見えることは絶対にないっていうことです。だから、唇がひび割れしない質感に仕上げることと、程よいマットさの加減を知ることが大切です。
ポイント1 リップベースの大切さ
マット系リップは乾いた顔料が唇を乾燥させるので、その前にリップベースをつけることで、唇をひび割れと惨めなルックから守ります。ただし、その質感が重要です。
リップベースには滑らかなクリームタイプや、艶々のオイルタイプなどありますが、僕がオススメしたいのは、硬めで艶がないリップベース。艶がないといっても健康な人肌くらいの艶はあって、つけた時に何もついていない感じに仕上がるものを選びましょう。

マットな口紅の顔料に必要な分だけ硬いオイルが混ざってくれて、顔料による乾きとひび割れを防ぎつつ、マットな質感をほどよくキープしてくれます。硬いのでちょっと延びにくいのですが、そのぶん上にのせるリップスティックがヨレにくく滲まずに長持ちしますよ。
ポイント2 マットの度合い
マットな質感の加減は、肌の艶感との比較でとらえます。普通のリップスティックの艶は絶対に肌艶より強いので、唇が立体的に見え、艶があるほど華やかに見えます。肌艶と同じ強さの艶なら、最も顔全体になじみ、自然な感じになります。肌より艶が抑えられると、ちょっと可愛らしいマットな雰囲気に見えてきます。
大人の女性は活き活きと見せた方が魅力的ですから、マットな雰囲気のリップを楽しみたいなら、まずは肌艶をちょっと強めにしつつ、唇が粉っぽくならない範囲で唇の艶を抑えるといいでしょう。
肌と艶感の差が大きくなるほど、リップの化粧効果は高まります。マットなリップにちょっと違和感を覚えたら、軽くティッシュオフして色を薄め、唇を透けさせることでなじませましょう。
艶で躍動感を
マットな色が春のポップな可愛らしさを作るなら、艶のある色の唇は躍動感をつくり出します。肌と唇の艶の差が大きいほど化粧効果が出るのはマットと同じ。リップに艶がありすぎるとケバくなってしまいます。では、艶リップを美しく仕上げるには?
例えば、夕日のオレンジ色を想像してみてください。顔も体もオレンジに染まりますが、その中で美しくない女性はいません。素の唇に艶を足すだけで、豪華で美しいオレンジの艶リップに見えるでしょう。大切なのは艶で化粧効果を高める時には、唇が透けて見えるようにするということなのです。
ケバく見えるときは、まずは軽くティッシュオフして色を違和感がなくなるまで薄めます。色の濃さがいい感じになったら、グロスを適量のせ、好みの艶感を足します。
こんなふうにすることで、夕日のような透明な色遣いができるようになり、艶の強弱を魅力的に使いこなすことができるんですよ。

艶の好みは人それぞれだと思いますので、この春は輝く太陽のもとで、あなた好みの艶感リップメイクを楽しみませんか?
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