「少女時代」スヨン 吉本ばなな原作映画のヒロインに

マリ・クレール スタイル

スヨン(c)photo: Bungo Tsuchiya〈TRON〉

 2010年に衝撃の日本デビューを飾った「少女時代」。韓国だけでなく、アジアや欧米などワールドワイドに活動範囲を拡大。そのスタイリッシュなパフォーマンスでガールズ・グループの概念を塗り替え、多くの女性の憧れの的になった。

 グループの中でも身長170センチを超える抜群のプロポーションでリードダンサーを務めたスヨン。現在、彼女は女優としてドラマや映画に本格的に進出し、日本でも、よしもとばなな原作の映画『デッドエンドの思い出』に出演することが決まっている。

 スヨンに美しいボディラインを保つ秘訣、そしてこれからの活動について語ってもらった。

悲しみや傷も受け入れて成長していく姿に自分を重ね

 「『少女時代』では短い丈のスカートやパンツをはく機会が多いけれど、普段はもっとカジュアルで、シンプルだけどディテールにこだわりのあるワンピースが好き。今回のカバーで着ているワンピースもリボンが特徴的でとっても可愛くてお気に入りです。服はキュートだけど、ヘアメイクはクール。そのギャップが素敵ですね」

 ソロとして初めての日本でのファッション・シューティングを全力で楽しんでいたスヨン。スカートからのぞく脚のラインの美しさは、「少女時代」の頃から変わらず健在だ。

 「自宅でヨガマットの上でストレッチをしたり、器具を使って日常的に筋トレはしています。ストイックに毎日ジムに通うのは、面倒くさがりな性格の自分には無理で」

 はにかみながら、彼女は年齢を重ねるごとにグラマラスで女性的なラインを目指して日々努力を欠かさないことを教えてくれた。

スヨン(c)photo: Bungo Tsuchiya〈TRON〉

 最近ではドラマや映画などに積極的にチャレンジし、日韓合作の『デッドエンドの思い出』では主人公ユミ役に抜擢され、来年2月には公開が決まっている。

 オール日本ロケ、台詞の80%は日本語という、彼女にとっては初めてのことだらけの撮影で、多くの苦境を乗り越えながら主人公を演じきった。

 「台詞を覚えるのは大変ではなかったのですが、撮影現場の限られた時間の中で、自分の意見を伝える時に、韓国語ならストレートに伝えられるのにと、もどかしい気持ちになることがありました。私が演じたユミは心に傷を持ちつつ、成長していくキャラクター。傷を癒やすことに尽力するのではなく、その悲しみや傷も受け入れて成長していく姿に自分との共通点を見出すことができました」

 普段はなかなか見ることができない桜の花吹雪を目の前に、演技抜きに感動してしまったという撮影エピソードも披露してくれた。

自分の日常を日本のファンと共有したい

 演技を通して新しいファン層を獲得しているスヨン。「少女時代」ではファンと音楽という文化的な交流を通じて多くのパワーをもらったこと、その活動を通じて、現在はフェミニズムや女性の社会的な地位向上について真剣に考える機会が増えたと語ってくれた。

スヨン(c)photo: Bungo Tsuchiya〈TRON〉

 「『#MeToo』などのムーブメントが世界的になり、女性として性の概念に対するメッセージを発する機会が増えたと実感しています。自分が『少女時代』として活動している時よりも、女性が置かれている環境はすごく向上していると感じる機会も多くなりました。今は自分も含め、女性がどうあるべきか、どう行動するべきかということに一番関心があります。自信を持って、女性が可能性を感じながら、社会で活躍できるように頑張っていかなければという思いが、自分の原動力になっていると思います」

 そしてインタビューの最後に、こう付け加えてくれた。

 「今回の撮影やインタビューのように、自分の日常を日本のファンと共有する機会が増えたら嬉しい」

 満面の笑みでそう語るスヨン。その笑顔の中には未来に向かってしっかり歩き出したスヨンの強い信念を感じ取ることができた。

映画情報

「デッドエンドの思い出」

 新進気鋭の女性監督チェ・ヒョンヨンがメガホンを取り、吉本ばななの同名小説を映画化したヒューマンドラマ。

監督:チェ・ヒョンヨン
原作:よしもとばなな
出演:チェ・スヨン、田中俊介
配給:アーク・フィルムズ
2019年2月16日(土)より、東京・新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

スヨン
女優

  1990年、韓国生まれ。2009年に発表した「Gee」が大ヒットし、韓国だけでなくアジアを代表するアイドルグループとなった「少女時代」のメンバーとして活動。現在、韓国では女優・MCなど、ソロとして幅広く活躍。今年から日本でも活動開始。

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