スキンケアで本当にやるべきこと 保湿レボリューション

世界基準のキレイの秘密、教えます

ニューヨークの冬
雪なんて降らなくても白い
乾いた空気が
凍った雪を溶かすためにまく塩を残し
全てを乾かしてしまうから
水たまりなんて一つもなく
ヒトの体内の水分までも蒸発させる 

 ここはヴォーグの撮影スタジオ。
そんな冬を感じて、僕のこの日のメイクアイデアは、ドラマチックにみずみずしくれた肌の美しさを表現すること。

 「Tickliiiiiiiish(ティクリィィィーシュ)!!」 

 “くすぐったーい”なんてモデルが叫んでも、僕は全然気にしない。こんな斬新なメイクをする日は、なぜかちょっとSモード。

 「だってきみの肌、カサカサだよ…」。なんて言いながら、メイクも終え、ドレスアップしたモデルの全身に、信じられないほど大量のバセリンのようなジェル状オイルを塗っていきます。

 で、仕上がりは……、こんな感じ。

 ツヤなんて通り越し、濡れイルカのような肌。

 「ええ〜!ここまで〜?」と思うかもしれませんね。だけどそこはヴォーグ。ちょっと強烈な美じゃないといけないのです。

 そして撮影後の彼女の肌は、見た目だけじゃなく、エステに行った後みたいにツルツルでしっとり。僕の使ったオイルになんの美容成分も入ってないのに。

 ニューヨークの保湿法

 そのタネ明かしは後ほどしますが、冬のスキンケアといえば、乾いた肌をいかに潤わせるかが重要ですよね。みなさんもいろんなケアをしていると思いますが、日本よりもっと乾燥しているニューヨークでは、どんな保湿をしているのか、紹介したいと思います。

 その1、アメリカで化粧水は人気がない

 日本で最も人気のあるスキンケアアイテムの化粧水。この保湿成分にこだわって作られた水は、乾いた後も肌をしっとりさせ保湿すると考えられています。それを信じて、肌が乾燥する飛行機で、化粧水を顔にスプレーしている女性を見かけますが、それはよく見るとすべて日本人。アメリカで水をかぶるのは、暑い時だけ。水が蒸発する時、熱をとるので涼しくなりますもんね。だけどその時に肌表面が乾くのを嫌うのです。だからアメリカ女性は、水ベースの化粧水はあまり好きではなく、使いません。

 でも「肌には水が必要」という日本での考えは、アメリカでも当たり前。そのために、水はつけて吸収させるのではなく、飲んで内側から補うもの、という考えで、普段から水をたくさん飲むのです。

 その2、油分の強いクリームが大好き

 水は常に肌から蒸発していて、乾燥するともっとひどくなるって思っているから、アメリカの女性は水分補給を怠らない。でもそれだけでは足りません。

 同時にすることは、クリームで肌表面に油膜のフタを作って体内の水分の蒸発を防ぐこと。そのために、しっかり油の感触が肌に残るものを選びます。油膜をよりしっかり作るオイルやバームも人気です。

 肌の乾燥は、水分が蒸発するだけでなく、弾力をなくしてシワも作るし、敏感肌にします。脳はそうならないように皮脂を分泌するよう命令するので、毛穴も活性化し開いてしまう。

 美の観点では悪いことずくめだから、肌は絶対乾かしてはいけないのです。その保湿された肌のバロメーターは感触。乾いてなければ、必ずそこには油の感触が残ります。サラッとしているのに保湿されているなんて話も聞きますが、そんなことを信じてはいけません。油膜の“しっとりの感触”を好きになる必要があるのです。

  結論、油膜で覆われた肌には必ずツヤがある

 そう。保湿された肌の油膜は、自動的にツヤ肌の美しいルックを作り出すのです。水を飲んで水分補給、油膜を作って保湿の考えは体の基本だから、特殊な保湿成分がなくても肌が潤う。だから“僕の美しいツヤ肌”を持ったモデルたちの撮影後は、エステ帰りのようにきれいなんです。

 最新のスキンケア成分は、もちろん、さらなる効果をもたらしますが、この基本をふまえてやらなければ逆効果。体の生理に従って、最新の美容を取り入れることをお勧めします!