優美でオリエンタルなメゾン・スイセンでおもてなし

マリ・クレール スタイル

photos:Pauline Darley

 最近パリで面白い経験をしました。

 私の好きなマレ地区を歩いていると、木製の扉に麻の暖簾のれんが垂れ、金のセラミックの看板がまぶしい店を発見しました。「ここはパリなのに、京都のお店ができたのかしら?」と思いながら、「Maison Suisen(メゾン・スイセン)」と書かれた看板を見るなり、好奇心旺盛な私はすぐにその暖簾をくぐって中へ入ってみることにしました。

photos:Pauline Darley

 お香の香りと焙煎ばいせんした茶葉の匂いが店内に漂い、私はすぐにこの蜃気楼が純和風のウェルネスサロンであることを認識したのです!

 香りに魅了されるだけでなく、店内のインテリアにも脱帽しました。まさに本物の“旅館”を再現したこの店は、優美でオリエンタルな世界そのものなのです。床から天井まで、細部にわたりすべて計算し尽くされたデザインは、オーガニック素材にこだわり、竹、わら、杉、和紙など日本のデザインコードで表現されています。

photos:Pauline Darley

 純粋さと貴重さ、影と光、強さと弱さ……。その完成度は豪華! と言えるほどの贅沢ぜいたくな空間です。そして店内には、旭川の家具、掛川のお茶、そして今治のタオルなどが日本各地から集められています。このウェルネスサロンはパリで本物の日本が体験できる珍しい場所なのです!

 まず靴を脱いで(パリでは靴を脱ぐ場所は珍しいのです)2階へ上がると、畳の床に布団が敷かれたマッサージのキャビンが広がっています。障子やふすまなど、本当に夢を見ているような感覚で、一瞬、ほっぺをつねって現実であることを確認しました。

photos:Pauline Darley

 焙煎したお茶を頂き、丁寧なおもてなしを受けた後、オーガニックリネンの甚平に着替えてマッサージを受けます! メニューは伝統的な指圧、オイルマッサージ、フェイシャル、そしてシルエット矯正の4つで、日本人のマッサージ師からエネルギーをもらうと同時に、セラピーのようにリラックスでき全身をリフレッシュさせてくれるのです。1時間のリラクゼーションのあと、最後に緑茶と抹茶のマカロンを堪能して終了です。

 この素晴らしい儀式のような体験をしたあとは、大好きな日本がすぐ近くにあるように感じられ、うれしさがこみ上げてきました!

(c)marie claire style

ルイーズ・エベル
ルイーズ・エベル(Louise Ebel)
ファッションブロガー

 ファッションブログ「PANDORA」を主宰。フランス、パリ在住。子どもの頃から美術史と19世紀の世界に夢中となり、ファッションやアートへの関心も高く、大学で美術史を専攻。マリー・アントワネットやマルチェサ・カサティの世界が好き。ビンテージファッションやアンティークの小物の収集家としても知られる。

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