ディープなパリを体験 エキゾチックなグランド・モスケ・ド・パリ

マリ・クレール スタイル

photos:107rivoli, Pauline Darley

 つい最近まで、私はパリ5区にある有名な「グランド・モスケ・ド・パリ」の中にあるティーサロンを知りませんでした。このサロンはパリ左岸の住人にとって憩いの場で、甘いミントティーとオレンジフラワー味のオリエンタルなお菓子を楽しむため、連日多くの人が訪れます。

 驚いたことに、私が生まれ育った街でここは別段、特別な場所ではなかったにもかかわらず、つい数週間前のシューティングで訪れるまで、一度も足を踏み入れたことがなかったのです!

photos:107rivoli, Pauline Darley

 このグランド・モスケ・ド・パリの庭園の中にあるティーサロンは、たった数ユーロでお茶が飲めて、私たちを幸せな気分にさせてくれます。そして、ハマムやレストランも併設する館内で1日中楽しむことができます。目の前にはパリ植物園と国立自然史博物館が広がり、中にある海洋生物の展示など、見所満載のエリアです。

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 グランド・モスケ・ド・パリの歴史は長く、建設計画の始まりは19世紀半ばにまで遡るのですが、その完成とオープンは1926年を待たなければなりませんでした。なぜなら途中で勃発した第一次大戦で、フランスのために犠牲になった多くのイスラム教徒へのオマージュとする必要があったからです。

photos:107rivoli, Pauline Darley

 実はこのモスクはフランスで最初のイスラム礼拝堂ではないのですが(マルセイユに小さな礼拝堂がすでにありました)、それでもこの場所が、フランスで一番大きな最初のイスラム文化の建築物であると認識されています。

 この建物の立派な外観もさることながら、内装の建築的な美しさはまさにオリエンタルな世界への旅そのものです。まるで寓話ぐうわの中にいるような青磁やモザイクのデコレーション、さらにスズメが飛び回る噴水のパティオは詩的な情緒にあふれています。

 そう、グランド・モスケ・ド・パリはオリエンタリズムへの贅沢ぜいたくな抒情詩なのです!

ルイーズ・エベル
ルイーズ・エベル(Louise Ebel)
ファッションブロガー

 ファッションブログ「PANDORA」を主宰。フランス、パリ在住。子どもの頃から美術史と19世紀の世界に夢中となり、ファッションやアートへの関心も高く、大学で美術史を専攻。マリー・アントワネットやマルチェサ・カサティの世界が好き。ビンテージファッションやアンティークの小物の収集家としても知られる。

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