機械式時計女子…輝くジュエリーをまとったオメガ最新モデル

マリ・クレール スタイル

放射状の装飾が美しいオメガ社製ムーブメント。1万5000ガウスの磁気にも耐えられる (c)OMEGA

 平井堅がカバーしたアメリカ民謡「大きな古時計」が、「100年いつも動いていた」のは、機械式だったから。そして、「今はもう動かない」のは、オイルが切れているからかもしれません。柱時計でも腕時計でも、機械式時計は定期的なメンテナンス=オーバーホールが欠かせません。

 腕時計の場合、歯車の回転軸の両端を、丸いくぼみを設けた人工ルビーで支えています。そしてルビーのくぼみにオイルを注ぎ、回転をスムーズにしているのです。

 正確な時のリズムを生み出す脱進機と呼ばれる機構部分では、爪状の人工ルビーが1秒間に何度も歯車の回転を「止める・進める」を繰り返すため、摩耗を防ぐオイルが不可欠。オイルは、使い続けると劣化します。また硬いルビーと金属が触れ合うため、金属粉が生じることも。そこで定期的にムーブメントを分解・掃除し、新しいオイルを注入して組み直すオーバーホールが、必要なのです。

 「オメガ」は1999年、このオーバーホールの間隔を延ばす大発明を世に送り出しました。特にオイルの劣化・消費が激しい脱進機の摩擦を大幅に低減し、注油間隔が通常より長いコーアクシャル脱進機を開発したのです。

シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター[自動巻き、ケース径34ミリ、セドナゴールド×ダイヤモンド×ルビー、アリゲーターストラップ]286万円・税抜き/オメガ (c)OMEGA

 この「シーマスター アクアテラマスター クロノメーター」には、最新のマスター コーアクシャルが採用されています。これは磁気にも強い優れモノ。時計にとって磁石は大敵です。磁気の影響で機能が衰えてしまうから。バッグの留め金やスマートフォンのスピーカーなどに使われる強力な磁石が身近にある今、磁気に負けない機械式時計は心強い存在。

 基本原理が19世紀から変わらない機械式時計も、時代の変化に即した進化を続け、その文化を未来へとつなげます。

 (c)marie claire style/selection, text: Norio Takagi

髙木教雄(たかぎ・のりお)
ライター

 1962年生まれ。時計を中心に建築やインテリア、テーブルウェアといった「ライフスタイルプロダクト」を取材対象に専門誌や雑誌で幅広く執筆。スイスの新作時計発表会の取材も、99年より継続して取り組んでいる。独立時計師フランソワ・ポール・ジュルヌ著『偏屈のすすめ。』(幻冬舎)の監修・解説も担当。

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