カラフルな都市の話題をするとしたら、最初にパリの街を思い浮かべる人はいないでしょう。なぜなら、この街はほとんど灰色と白の暗い色調で埋め尽くされているからです。しかし、ほんのわずかですが、ウェス・アンダーソンの映画に登場するようなカラーパレットが見られる場所が、パリにも存在するのです!
一つ目は、今やブロガーの聖地ともいうべき、パリ12区のクレミュー通りです。パステルカラーのアパルトマンが立ち並び、写真撮影に最適な場所! 私の同業者であるインフルエンサーやインスタグラマー、もちろん私もこの場所で多くの撮影を行いました。

しかし、この通りはすでに知られすぎてしまい、ちょっぴり新鮮味に欠け、オリジナリティーがなくなってしまったように思います。ですから、今日は、まだ皆さんにあまり知られていない、クレミュー通りよりもさらに可愛い秘密の通りをご紹介しましょう。
モンパルナスにほど近いパリ14区に位置するパサージュ・ダンフェールは、私道なのですが(素敵な石畳!)、簡単に誰でも入ることが可能な小さな通りです。可愛らしいメゾネットのアパルトマンが連なり、鎧戸がペールグリーンや淡いピンク、紫や水色にペイントされていて、私たちの中に眠っている子ども心をくすぐるようなハッピーな空間です。しかし、なぜダンフェール、直訳すると“地獄”のパサージュという名前なのでしょう?

クリームやパステルのカラートーンの通りは、悪魔の衝動よりも、むしろ優しさや甘さを呼び起こしてくれますから、なぜ、この名前がついたのか疑問が湧きます。
実際のところ、理由はとってもシンプルでした! パサージュ・ダンフェールは、直接的な地獄の意味ではなく、この道の先にある大通りダンフェール・ロシュローへの近道ということで、ダンフェールの省略語としてつけられた名前だったのです。
あ~、ほっとしました!
マリ・クレール スタイルの簡単&おしゃれなレシピをチェック!
マリ・クレール スタイルで最新情報をチェック!
マリ・クレール スタイル公式ウェブサイトでは、毎月刊行される『marie claire style』マガジンの誌面と連動し、更に詳しい内容を掲載。東京、パリ、ミラノ、ニューヨークなど世界各国からえりすぐったファッション情報をデイリーに発信しています。欲しいモノや知りたい情報が必ず見つかるはず! 読み応えたっぷりのPDF版マガジンも無料でダウンロードできます。