ゴシック過ぎて、アントワネットに敬遠された「ランブイエ城」

マリ・クレール スタイル

(c)Pauline Darley

 現在、フランス共和国の大統領の別邸としてプライベートでも使用されているランブイエ城(14世紀に建造)。

 2009年に一般公開されて、その後2年間ファサードと屋根のリノベーション工事を完成させるために閉館していましたが、今日、再び我々が訪れることが可能になっています。

 すべてのフランスの有名なお城と同様、このランブイエ城も歴史上、長い所有者リストがあります。

 ランブイエ城の所有者として有名なのはルイ14世とモンテスパン夫人の息子トゥールーズ伯でしょう。彼の息子パンティエーヴル公爵も所有者ですが、彼はマリー・アントワネットの親友ランバル公妃の義理の父でもあるという、なんとも複雑な系譜です!

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 フランス・ルネサンスの偉大な王フランソワ1世は、この城を囲む森で狩りを楽しみ、定期的に訪れていたと言われています。そして現代、ランブイエ城は国賓をもてなす場として使用され、1975年には第一回主要国首脳会議(G6)が行われ、国際的な交渉の場にもなっているのです。

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 このように様々な訪問者と所有者の歴史も面白いのですが、ランブイエ城は18世紀の素晴らしい2つの建築物も有名なのです。この時代に庭を飾ることを意味した「Folies(フォリー)」という言葉があるのですが、この城の敷地内には当時の自然回帰の趣向を象徴する建築的特徴を持った建物があります。

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 1つ目は貝殻の建物で、ランバル公妃が散歩をするために何千もの貝殻で埋め尽くされた素晴らしい新古典主義のパビリオン。もう1つはルイ16世から妻マリー・アントワネットへと贈られた白い大理石の酪農場で、牛乳が農民に行き渡る前に、王妃が友人と共に来て新鮮な牛乳の味を楽しむために作られたのです! ただ、残念なことにマリー・アントワネット自身は「ゴシックすぎる!」という理由で、あまりランブイエ城を好まず、この城にはなんと一晩しか泊まらなかったそうです。

 それでも今日、多くの観光客が訪れ、この城の美しさに魅了され続けています。