強く優しく美しく多様な美探る ミラノコレクション

ミラノコレクション通信

 2018~19年秋冬ミラノコレクションが2月26日、閉幕した。約60のブランドが参加した今回は、女性の強さを意識した装いの中に、透ける素材や刺しゅう、リボンなどを取り入れ、多様な美を表現しようとする姿勢が印象的だった。

プラダ

 プラダが提案したのは、ネオンを思わせるピンクや緑など蛍光色のナイロンコートやドレス。武骨でスポーティーなコートに、かわいらしい大きなリボン付きのチュールのドレスを合わせた。「女性が夜道を自信と安心感を持って歩ける服」だという。強さと繊細さを併せ持った装いで女性にエールを送った。

フェンディ

 フェンディは、肩のラインを四角く強調した服が目を引いた。肩パッドの付いたドレスに花の刺しゅうなどを施し、女性の社会進出が進んだ1980年代の雰囲気とともに、優しさも感じさせた。

マックスマーラ

 マックスマーラは活動的な女性のための服を提案。キャメルのコート、ヒョウやチェック柄のスカートに、カジュアルなロゴ入りTシャツを合わせた。ブランドが取り組んできた「パワードレッシング(力強い装い)」の魅力を改めて示した。

マルニ

 マルニのコートは、人の顔が連なるようにプリントされ、互いに寄り添う安心感を表現。羽根のアクセサリーと腰のあたりから垂れ下がったロープが揺らぎ、しなやかに躍動した。

アルベルタ フェレッティ

 アルベルタ フェレッティは黒のアイテムを多く取り入れつつ、びょうなど金色の装飾をアクセントにした。さっそうと歩くモデルの姿から、攻めの姿勢と優雅さが同時に感じられた。

グッチ

 グッチの会場は、手術室のようなしつらえで、冷たく無機質な空間。「サイボーグ」をテーマにした服は、野球チームのロゴが入ったコートやブルゾンを民族的なスタイリングでまとめ上げた。自分の感覚でファッションを楽しんでほしいというメッセージを感じた。(志磨力)

 画像共有サービス「インスタグラム」(@yomiuri_mode)でもコレクションの様子を紹介しています。

新作ハンドバッグ ドローンが披露

 ドルチェ&ガッバーナのショーでは、冒頭にドローンが新作のハンドバッグをぶらさげて登場、観客を驚かせた。

 ハンドバッグをさげたドローンは8機。ランウェーを約3分間浮遊した。この演出は、日本のクリエイター集団「ライゾマティクス」が担当。テクノロジーを駆使した未来のファッションに、思いをはせる演出となった。「ファッションへの愛」をテーマにした数々の作品を披露、来場者を魅了した。