若手実力派女優として注目を集める、ヘイリー・ベネット

マリ・クレール スタイル

 広大なアメリカ大陸のど真ん中に続く1本の道。この道をヴィンテージ・カーで走るのはヘイリー・ベネット。美しい景色に酔いしれていたかと思えば、突然彼女は車道を無視し、道なき道を暴走し始めるのだ。風に揺れるロングヘアーに前を見据える瞳。「自分だけの道を進む、自分自身の運命をまっすぐに生きる女性」のためのフレグランス「クロエ オードパルファム」の誕生10周年を記念した映像だ。

 この「クロエ」のスピリットを、まさに象徴しているかのような人生を歩んできたヘイリー。高校を卒業後、女優を目指しハリウッドへ。

 「たった一人でハリウッドに来た。わたしは『オズの魔法使い』の主人公、ドロシーのように黄色のレンガの道を進もうとしたの。ただドロシーと違った点は、力になってくれる良い魔女がいなかったこと。ここまでの道のりは本当に長かった」と振り返る。

 フロリダ生まれだが、育ったのは両親の故郷であるオハイオの農場。一人で音楽を聴いたり、イギリスのゴシック小説に没頭していたという。

 「家族や親戚は誰一人として、オハイオ州から出た人はいないの」

ヘイリー・ベネット(c)marie claire style

 初のブレークは意外に早く来た。ハリウッドに移った翌年の2007年、ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア主演の映画『ラブソングができるまで』に出演、演技だけでなく歌も披露し、音楽の才能も開花させた。レコード契約を果たしアルバムも録音したが、これは日の目をみることがなかった。女優としても端役が続き、熱望する役を得ることができず、どん底を経験した。

 だが、2度目のブレークは2016年に訪れた。『荒野の七人』のリメイクである『マグニフィセント・セブン』にデンゼル・ワシントンやクリス・プラット、イーサン・ホークら有名男優と共演し、紅一点で殺された夫の復讐に燃える妻役を熱演。

 続く『ガール・オン・ザ・トレイン』では姿を消した美しい妻役を演じ、心打つ演技が反響を呼んだ。苦節10年が実り、ハリウッドのイット・ガール(時の人)となったのだ。

 今や最も注目を集める若手実力派として引っ張りだこだ。新作『Thank You for Your Service』(原題)では念願の主演を果たす。少女のようなイノセンスを漂わせつつ、夢につき進む彼女の存在感が、人をやけにきつけるのだ。

ヘイリー・ベネット(Haley Bennett)
女優

 1987年生まれ。高校卒業後、2007年、映画『ラブソングができるまで』でハリウッドデビュー。『イコライザー』(14年)、『ハードコア』(15年)などで活躍。その後も『ガール・オン・ザ・トレイン』や『マグニフィセント・セブン』など、数多くの映画作品に出演。今、ハリウッドで最も多忙を極める若手女優の一人。

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