「太りたくないけど、運動は嫌い。食べ方に注意するだけでは不十分ですか」という質問を受けることがありますが、太らないための生活に、運動をできる限り取り入れていくことは大切です。
食べ方も重要ですが、筋肉量を落とさないために、また脳を健やかに保つためにも適度な運動が必須です。
朝、早めに起きてジョギングをする人、会社帰りにジムに行く人など、運動する機会は様々でしょう。
どっち対決クイズ
太らないための間食のルールに基づいた、「どっち対決」クイズです。あなたはどちらを選びますか? 筋肉を付けるなら、食事はいつ取る?
1.運動前に食べる
2.運動後に食べる
おなかがいっぱいのときより、少しおなかが空いた状態の方がよく動ける……と考える人もいますが、空腹での運動は過食を招いたり、筋肉を分解してしまう危険があるのです。
体を動かすとエネルギーが使われ、血糖値が下がります。空腹のまま運動を続けると、消費するエネルギーが不足し、低血糖気味になります。そうなると、体内では、肝臓がブドウ糖を作るために筋肉を分解し始めます。せっかく筋肉を作ろうと運動をしているのにもかかわらず、筋肉が壊れていくという本末転倒な状態が起こるのです。
全力でブドウ糖を作ると、急激に血糖値が上がり、めまいやだるさを感じます。同時にものすごく空腹感が強まり、運動後の過食につながって消費した以上にカロリーを取ってしまうことになりかねません。
こうした状態を起こさないためにも、運動する30分から1時間前に、おにぎり1個でもいいので、軽くおなかに食べ物を入れておくことが必要です。
糖質を少し入れておけば、運動中はそれを使って体を動かし、血糖値を一定に保つことができます。さらに、タンパク質もいっしょに取るといいでしょう。運動前に食べたものは、すべてエネルギーとして使われますから、太る心配はありません。猛烈な空腹感による食べ過ぎを防ぐことにもなります。
答え.運動前に食べる
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