東京コレクション サカイやアンダーカバー「凱旋」

サカイ/アンダーカバー

 2018年春夏東京コレクションが閉幕した。パリやロンドンに進出した人気ブランドによる「凱旋がいせん」ショーが注目を集めたほか、若手デザイナーらも力強い作品で存在感を示した。

 最も話題を呼んだのは、パリコレ常連の日本ブランド、サカイアンダーカバーによる合同ショーだった。サカイが日本でショーを行うのは初めて、アンダーカバーは15年ぶりだ。

 サカイはシャツワンピースとジャケットを一体化させた装いなどを披露。アンダーカバーは、リバーシブルの服を着たモデル2人が並んで歩いた。同じ服の裏表とは思えぬデザインに驚かされた。フィナーレでは、両ブランドのモデルがそろいのシャツを着て一体感を演出した。

 今回の合同ショーは、冠スポンサーのネット通販大手「アマゾン」が主催する企画「AT TOKYO(アットトーキョー)」の一環。ファッション専門学校の学生ら数百人を招待するなど若手育成の意味も込めた。

 「AT TOKYO」では、ロンドンコレクションに参加する日本のトーガも登場。夜の国立新美術館で、肩を出したドレスや丈の短いジャケットとハイウエストパンツのスーツなどを見せた。これらの服は男性モデルも着用。デザイナーの古田泰子さんは「今の日本に必要なのは性差や境界を超えた装い」と話した。

トーガ

 若手も躍動した。2014年設立のアキコアオキは、シャツワンピースの上にブラジャーを重ねた装いやコルセット風の装飾が施されたドレスを提案。ブラジャーなどはあえて体を締め付けないデザインだ。「女性がもっと開放的に、活動的になれるように」との思いを込めた。

アキコアオキ

 26歳のデザイナーによるケイスケヨシダは、ハサミで丸い穴をいくつもあけたオールインワンや、ベルボトムのパンツに厚底ブーツを合わせた装いを発表。1970年前後のヒッピーの自由な思想や生き方から着想したという。

ケイスケヨシダ

 このほか、ストライプや水玉などの柄を取り入れたセーラー襟の服を披露したG.V.G.V.や、着物のような袖や女子高生の制服など新旧の「和」をミックスした装いを見せたミキオサカベが印象に残った。

G.V.G.V.
ミキオサカベ

アジア市場見据え  アパレル系も参加

 今回の東コレでは、アジアなどへの本格的な進出を見据えたアパレルメーカー系ブランドの動きも目立った。

 初参加の「グローバルワーク」は大手アパレル「アダストリア」のブランドで、国内ショッピングモールのほか香港や台湾にも出店している。爽やかな色柄のパーカなどを見せた。

グローバルワーク

 香港への出店を来月に控えた「ユナイテッドトウキョウ」も初参加した。両ブランドの担当者は「東コレを通じて情報発信し、海外進出を加速させたい」と異口同音に話す。ショーの直後に、発表した服を自社サイトで販売したり、ショー会場で受注会を開いたりするなど、顧客サービスを意識した取り組みもみられた。(志磨力、谷本陽子)

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