オン&オフに使えるバナ・リパのオリヴィア・パレルモ

宮田理江のモード日和

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを通じて、セレブから一般人まで様々な人の普段着姿を見る機会が増えました。現代はそこからおしゃれのロールモデルを見つける時代。憧れの人の代表格がニューヨーカーのオリヴィア・パレルモさんです。リアリティー番組に登場したお嬢さまで、セレブな日常と気取りすぎないスタイリングのセンスが注目されています。「GAP(ギャップ)」グループの「Banana Republic(バナナ・リパブリック)」も、この秋から彼女とのコラボレーション企画を本格的に始めます。そのラインアップから、オン・オフ両方に使える着こなしのトレンドをキャッチしましょう。

「ワンピース」はさりげなく肩魅せで

 季節の変わり目にうれしいのは、さらりとまとえる薄手のワンピース。1枚で着たり重ね着にしたりとアレンジがしやすいからです。着る機会を増やしたいなら、場面を選びがちな柄物を避けて、シックな色味の無地をチョイス。プリーツやラッフル(大きなひだ)を配したデザインが上品で、程よく両肩をのぞかせる「オフショルダー」が軽やか。素肌の見え具合が気になるなら、ジャケットで調節を。上着を脱いだときに肩が見える意外な演出が視線を引き寄せます。

「パンツ」はクール&エレガンスに

 プレーンに見えがちなパンツルックは、素材感や丈が勝負です。こちらのパンツ(左)はレザーですが、ジーンズ風に仕上げてあり、「革パンツ」にありがちなロックやストリートの雰囲気を抑えてあります。ふくらはぎが見える丈である点も軽やかな印象。フェミニンな総柄のブラウスで合わせると、クールさとエレガンスのバランスが絶妙です。

 両サイドにストライプが走るパンツ(右)は、ラインが脚の線をすっきり見せてくれ、スポーティーな表情です。それに合わせるのは、クラシックな雰囲気のブラウス。幅のたっぷりしたアスコットタイ風のスカーフを、あえて結ばないで垂らすと、くつろいだムードも加わります。

「コート」は冒険しつつクラシカルに

 秋から出番を迎えるコート。見慣れたアイテムだけに、今年らしい変化を取り入れたいものです。定番のトレンチコートのボタンの位置をずらして動きをだし、左右アシンメトリー(非対称)の裾がドラマティックな形を印象づけています。腕やウエストのベルトがリバーシブル(こちらはパイソン模様)になっていて、オンとオフでイメージをがらりと変えられます。ショート丈のタイプはジャケット感覚でも羽織れます。

 ロングコートはベーシックなデザインを選びがちですが、あでやかなフェミニンがテーマになるこの秋冬はちょっと大胆に形や色で冒険を。英雄ナポレオンを思わせるような、軍服の雰囲気を写し込んだデザインは凜々しさを感じさせます。真っ赤な地色にゴールドのボタンや縁取りが映えて、目を引きそう。赤はこの秋冬の主役カラーだけに、コートで取り入れる手もありそうです。

 「バナナ・リパブリック」のグローバルブランドアンバサダーも務めるパレルモさん。気負わない「エフォートレス」気分と、たおやかさへの目配りを両立したデザインはさすがです。ドレスのようなトレンチコートに象徴されるように、全体を飾り立てるのではなく、目を惹く演出を細部に凝らすパレルモ流スタイリングは日々のコーデの参考になりそうです。

 ★オリヴィア・パレルモ・カプセルコレクションは、9月9日から公式オンラインストアやバナナ・リパブリック各店(一部除く)で販売予定。

 (画像協力)
バナナ・リパブリック
http://bananarepublic.gap.co.jp

宮田理江
宮田理江(みやた・りえ)
ファッションジャーナリスト

 ファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤーやプレスも経験してジャーナリストへ。海外コレクションのリポートや次シーズンのトレンド予測、着こなしのアドバイスといった原稿執筆のほか、セミナー・講演なども手掛けている。著書に「おしゃれの近道」(学研パブリッシング)など。

公式サイト