快適「サードウェーブブラ」 ワイヤなしで、きれいなバスト

特殊な素材や構造で胸を補整

 締め付けずに、バストラインをきれいに見せることができるブラジャーが人気だ。窮屈感の原因となるワイヤを使わず、特殊な素材や構造によって胸を支えるようにしているのが特徴で、ワイヤ入りでもノンワイヤでもない第3のブラジャー「サードウェーブブラ」と呼ばれ、注目されている。

 補整力の高いブラジャーは多くの場合、カップの下の部分にワイヤが入っていて、バストを下から支えて持ち上げる仕組みになっている。このため、ワイヤが肌に当たって痛くなったり、締め付けられて苦しくなったりすることもある。一方で、ノンワイヤブラジャーは締め付け感がなく快適だが、バストを十分に持ち上げることができず、ぺたっと押し付けてしまう。バストラインをきれいに見せるためには多少窮屈でも仕方がないというのが常識だった。
 だが、近年はそうでもないようだ。ワコールが20代~50代の女性を対象に「ブラジャーを購入する際に重視する点」を尋ねた2011年と16年の調査を比較すると、「着け心地のよさ」をあげる人が60%から72%に、「素材の肌触りのよさ」が33%から36%に増えた。

 こうしたニーズに各メーカーが投入しているのが、ノンワイヤながらワイヤ入りに近い補整力がある「サードウェーブブラ」だ。ワコールが16年に発売した「スハダ」(税込み希望小売価格6048~6588円)は、ワイヤの代わりに樹脂のフレームを使う。「線」ではなく「面」でバストを支えるため圧迫感が少ない。

トリンプの「ワンダーメイク」に使われているメッシュ状の素材(上)と従来のブラジャーに使われているワイヤ

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンが15年に発売し、サードウェーブブラの先駆けとなった「ワンダーメイク」(同5940~6480円)は、ワイヤの代わりに、幅約3センチのメッシュ状のプラスチックシートを使い、面でバストを支える仕組み。30代前後の女性をターゲットとしていたが、50、60代にも広がりを見せている。「試着して快適さを実感して買っていくケースが多い」(広報担当者)という。
 グンゼの「フューチャーブラ」(同2484円)は、カップ下の土台部分に樹脂コートした特殊加工の生地を使うことでバストを安定させ、ワイヤ入り並みの補整力を持たせている。
 ユニクロの「ワイヤレスブラ ビューティーライト」(税込み価格2149円)は、バストの下に当たる部分に柔らかいウレタン樹脂と幅広のシートを組み合わせ、面でバストを支える。

合うブラジャーは人それぞれ

 ランジェリースタイリストの浅井明子さんによると、ユニクロがカップ付きトップス「ブラトップ」を発売したのを契機に、2008年頃からワイヤで締め付けない快適さに目が向けられるようになった。若い世代には、ワイヤ入りを着けたことがない人も多いという。
 だが、「ワイヤがなくて楽そうだというだけでブラジャーを選ぶのは、おすすめできない」と浅井さん。体形や骨格によって合うブラジャーは人それぞれに違うからだ。「ワイヤ入りでも体にぴったり合ったものを選べば快適なはず。体のラインを整えることは自信にもつながります。仕事や私生活で頑張りたい時、リラックスしたい時などと、ブラジャーを使い分けてはどうでしょう」(宮木優美)