動きやすく、着心地よい
動きやすくて着心地が良いスポーツウェアを街着として取り入れるファッションが人気だ。ヨガウェアやフィットネスウェアのブランドなども、機能性とおしゃれを兼ね備えた服を提案している。
スポーツウェアをスポーツ以外の機会に着るファッションは、英語のアスレチックス(運動)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語で「アスレジャー」などと呼ばれる。米国ではヨガウェアにジャケットを羽織るといった姿で出勤する女性も多いという。

「マロニエゲート銀座2」(東京)内にある女性向けスポーツウェア店「ダンスキン」では、機能面で伸縮性や速乾性にすぐれ、デザイン面でも街中でさりげなく着こなせる商品をそろえている。
ヨガなどで着られるテーパードアンクルパンツ(税抜き1万円)は、腰回りにゆとりがあって、裾に向かって細くなっている。Tシャツなどと組み合わせ、軽やかで動きやすいスプリングコート(同2万4000円)を上から羽織ると、街に出てもおかしくない装いにまとまる。
動きやすさ、着心地の良さも大きな長所。ダンスキンを展開するスポーツウェアメーカー「ゴールドウイン」(東京)の広報担当、前田有加さんは「シワになりにくく、立ったりしゃがんだりといった動きが多い人も気持ちよく着られます」と話す。
別フロアでヨガウェアなどを扱う「グラズ」でも、スポーツ以外の場面で楽しめるファッションを選ぶことができる。例えば、はき心地がゆったりしたタックパンツ(税抜き1万7000円)に、ストレッチ素材のノースリーブ(同1万5000円)を組み合わせると、スポーティーで軽やかな雰囲気に。

体にフィットするクロップトパンツ(同8900円)など腰回りの線が目立つアイテムは、街着にアレンジするのをためらう女性も多いが、店長の小出恵理さんは、「腰にかかる長さのパーカやシャツを合わせれば無理なく着こなせます」とアドバイスする。
通販サイト「ディノス」でも、様々なブランドのおしゃれなスポーツウェアを扱っている。ブランド「プラネットサーフ」のパーカとガウチョパンツのセット(同8000円)は、本来上下セットのフィットネスウェアだが、シックなデザインで他の服とも合わせやすく、別々に着てもいいという。