パリジャン・パリジェンヌ御用達 プティ・パレ、グラン・パレ

マリ・クレール スタイル

 1900年、パリでは盛大かつ華やかな万国博覧会が開催され、その年に永遠の都パリの建築的な景色ががらりと変えられ、多くの素晴らしい建造物が建てられました。

(c)Louise Ebel

 現在、ベルエポック(19世紀末から1914年まで)の多くの芸術的傑作が残念ながら消えてしまったのですが、博覧会のために造られた作品が今も存在し、私のような歴史建造物愛好家によって保管された建築もいくつかあります。例えば、あの有名なエッフェル塔は1889年の万博のために造られ、その後解体される予定でしたが延期され、今日まで残されています。1900年の万博のために造られた建造物として有名なのは「プティ・パレ」と「グラン・パレ」で、年間で数百万人の観光客が訪れる、当時を代表する建物です。
 今日でも、この2つの建物は美術展や様々な展覧会のために使用され、観光客やパリジャン・パリジェンヌにも愛用され、さらにビッグブランドのファッションショーの会場としても頻繁に使用されています。しかし、グラン・パレは、60年代に一度解体されかけたということをお伝えしておきましょう。当時、アンドレ・マルロー文化大臣は多くの建物を自分の好みで保管することを決定しましたが、同時に彼の好みに合わないために簡単に解体された建物も多くありました。

(c)Pauline Darley

 このようなわけで、グラン・パレは建築家ル・コルビュジエ(この建築家は歴史的建造物のあるパリの中心部をミニマリズムの都市へと作り替えようとしたのです)の近代的な建築を造るために、取り壊される計画がありました。幸いなことに、このプロジェクトは最終的に実現に至りませんでした! でも、もし実行されていたら、私の好きなパリの景色はどうなっていたのか、想像するだけで悪寒が走ります!

ルイーズ・エベル
ルイーズ・エベル(ルイーズ・エベル)
ファッションブロガー

 ファッションブログ「PANDORA」を主宰。フランス、パリ在住。子どもの頃から美術史と19世紀の世界に夢中となり、ファッションやアートへの関心も高く、大学で美術史を専攻。ビンテージファッションやアンティークの小物の収集家としても知られる。2012年より「マリ・クレール スタイル」の公式ブロガーとして活躍。日本テレビの番組「ZIP!」で毎週金曜日にリポートを担当している。

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