はじめまして。27歳女性です。 私の恋愛対象は女性です。幼い頃は「気持ち悪い」と軽蔑されたり、笑われたりすることも多くありましたが、大人になった現在、友人や周りの環境は温かく、随分と生きやすくなりました。
ただ、父方母方にとって初孫で長女であるがゆえ、親族は「まだ結婚しないの?」「子どもが見たい」などと、会う度に口にしております(恋愛対象は知っているものの、受け入れてはおりません)。
これまでは恋愛について聞かれると、「夢のために、自分に時間もお金も使いたいから、恋愛はいらない」と“夢”を乱用してきましたが、ようやく夢が現実になり、生活も安定してきました。
そろそろ親族への新たな“返し”が必要になってきました。学生時代は「私の人生に口を出すな」と反発もしてきましたが、闘うことにも辟易してまいりました。だから結婚する気はさらさらない上で、うまい返しや生き方がございましたらヒントを頂けますと幸いです。
(ハンドルネーム:MIKU)
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A: 真っすぐな無抵抗主義で突き進んでみては?
“返し”というのは、たまにしか会わない知人や仲間などに深く入り込まれないように「かわす」ための手段でありますから、家族や親戚のようにMIKUさんの生活にかなり濃密に入り込んでくるような関係性の方々には、その場しのぎの対処がしにくくなるかもしれません。
MIKUさんが長い間苦しみながらやっと女性として女性を愛すことを自覚し、認められるようなアクションも増え、ご自身も周囲の反応に心を左右されにくい強さを手に入れた今、「誰かを好きになる権利」についてアレコレ言われたくないし、雑音はスルーし、仲間とは深い話がしたいな、と感じるのはとても自然なことですよ。
もういっそ“返し”でよけて事なきにする以外にも、「自立した性的マイノリティーとして生きています。色々言われますが、ユニークな人生になって張り合いがありますよ」と落ち着いて状況を説明できるまでに一人で生きる姿をしっかり周囲に見せていけば、心ない雑音は減るように思います。
差別する者が差別で得られる快感は、「自分が攻撃することで、さらに追いやられそうな相手の立場の弱さ」「前例のない姿から予想できる不幸で不安定な未来」「自然ではないことに対し、取り締まりをしたい正義感」による「私がマトモナノヨ」という優越感です。それは全くもってお金にも得にもなりません。
「肉親には恩返しします。ただ、普通とは少し違う形で、と考えています」と言い切れば、せっかくの夢を言い訳に乱用せずとも、相手は「攻撃しにくい」と離れていくと信じています。「ごめんなさいね。でも、私はこうやって生きたいんです。生んでもらえたこと、感謝しています」の真っすぐな無抵抗主義でいってみてはどうでしょう。
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