【お悩み相談】自分大好き女性上司の武勇伝にやる気が吸い取られる

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

IT企業に勤める28歳女性。40代後半の女性上司と馬が合わず、会社へ行くのがつらくなっています。
その女性上司は、結婚、出産、育児を経験し、仕事ぶりも評価されています。
ただ、聞いてもいないのに結婚や育児のアドバイスをしたがる教え魔で、「何があってもキャリアはあきらめちゃダメ」「私たちが切り開いた道を広げていって」などと熱く語ります。そして、二言目には「私のようなロールモデルがいて良かったじゃない」と自己顕示欲丸出し。
仕事では年齢や立場にこだわり、「もう30歳でしょ」「係長になるんだから」という指摘をされ、「私が30歳の時はね・・・」と過去の武勇伝を語ります。
慕っている若い女性社員もいますが、私にはちょっと痛い「自分大好き人間」にしか思えません。仕事はがんばりたいのに、その女性上司と話すとやる気がなくなってしまいます。どうつきあえばいいでしょう。
(ハンドルネーム:ひらめ2号)

過去の武勇伝を語る女性上司。若い女性のやる気がなくなるというお悩み
写真はイメージです

A.馬が合わない人の話はココロの中で馬耳東風

考えてみれば、私たちは長らく、こういった「なぜか人をえさせる人たち」と暮らしてきました。話を聞けば、さほど心配してくれているようにも思えず、必ず自分の話で締めくくる、そんな人です。

「あなたの話は聞いてない」。そう大きな声で言えたらどんなにスッキリするだろう。そんな顔で黙っているひらめ2号さんが浮かびました。おつかれさまです。

今から30年前の名作コピーはこんな風に伝えています。

アタマのキレイなひと。(1992年/講談社「FRaU」/一倉宏)

男女雇用機会均等法の制定が1985年。女性たちの社会進出を後押ししたコピーです。以来ずっとココロだけじゃなくアタマもキレイなほうがいい時代は、続いていますよね。

ひらめ2号さんは、まさに客観的でアタマのキレイな視点をお持ちです。武勇伝上司さんの社内評価もわかりつつ、ご自身で「馬が合わないから」と分析されています。すごいパワーワードです。

言葉の由来をひもとくと、「馬が合わない」は、「騎手」と「馬」の相性が語源です。重要なのは、ひらめ2号さんが馬になってはいけない、ということです。同じ馬同士だと思えば、相手が気になるし、イラつくし、ムカつくし、ぐったりする。

ひらめ2号さんは騎手です。そもそも馬と会話は成り立ちませんし、居場所も違います。早い話が、あなたから「ココロの置き場所」を変えてしまう、ということです。

ワンフロア上に行くなら、「この人、それでうれしいのかしら。なんか不憫ふびん・・・・・・」です。「なるほど、こういう人なのね」と思えたら、ツーフロア上に行けます(笑)。ココロの中で、馬耳東風しちゃいましょう。

疲れたりがんばったりしたら、きちんと自分を褒めてねぎらってあげてくださいね。いつのまにか、つまらないことで胸がざわつかない器の大きい人に成長しているはずですよ。

坂本和加さんのお悩み相談回答はこちら

坂本和加
坂本和加(さかもと・わか)
コピーライター

1974年、宇都宮市出身。コピーライターの一倉宏氏に師事し2016年独立。合同会社コトリ社代表。代表作に「カラダに、ピース。」「健康にアイデアを」「行くぜ、東北。」「WAON」「イット!」など。作詞「いっこにこだっこ」(Eテレ『いないいないばあっ!』番組内)。著書に『あしたは80%晴れでしょう』(リトルモア)など。東京コピーライターズクラブ会員。日本ネーミング協会会員。

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