【お悩み相談】流されて生きてきた私が彼と破局した今どう生きれば?

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

27歳の女性で、今は無職です。数か月前、彼の転勤を機に東京で同棲どうせい生活を始めました。上京前は大阪で一人暮らし、事務職をしていましたが、家も職も捨てて上京しました。しかし最近破局し、次の家が決まるまで別れた彼と同居をしています。すごくしんどいです。
今後の選択肢として次の三つを考えています。
(1)いったん、関西の実家に戻る。バスもないほどド田舎で、戻ると身動きはとりにくい。でもゆっくり次のことは考えられる。
(2)関西で家と仕事を探す。おそらく大阪。実家も関西なので親の近くにはいられる。土地勘あり、実家には車で2時間程度。
(3)東京で家と仕事を探す。せっかく上京したのだから、東京でやってみる。田舎とは違い、周りの結婚ラッシュに焦らず生きられるのでは、と思う。
結婚願望はあり、3年以内くらいに考えています。将来は両親の近くで子育てをしたい気持ちもあります。でも、一度田舎に戻るとまた都会に出てくるエネルギーが自分にあるのかという不安や、都会なら大阪より東京のほうが良いのかな、という漠然とした思いもあり、どの選択にも腹をくくれずに時間だけが過ぎています。もともと自分の意思がなく、流されて生きてきた性格なので今後のことが決められません。どんなことでもいいので、アドバイスをください。(ハンドルネーム:うさぎ)

A. 自分の意思は、「好き」を羅針盤におのずと立ち上がる

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん(c)Takashi Kurokawa

別れた彼との同居! しんどいですね……。一刻も早く心機一転、今の状況から解放されたい心中、お察し致します。

彼が好き!彼と共に!という目的で上京し、その目的が消えた今こそ、うさぎさんの人生の道が向かう先がどこなのか?を発見するビッグチャンスかもしれません。

今回、いくつか選択肢のリストを出してくださいました。私は迷った時は、必ず、心が明るく軽くなる方を選択して進むようにしています。自分の心の内は何がベストかを知っているのですが、私たちはついつい頭で考えすぎてしまいがち。都合や理屈は本心を隠してしまうことも多々あります。本心を隠したまま都合で動いても、心は別の方向を求めているので、結局また同じような選択をするべき時が人生に現れます。

うさぎさんの文章から察するに、(1)のいったん実家に戻るという選択肢には「いったんホッとして、自分自身に返りたい」というような表現を感じました。将来はご両親の近くで子育てをしたいという、とてもあたたかな希望も書かれています。

私は子育て真っただ中ですが、両親と一緒に子育てができる環境というのは、本当に幸せな理想。当たり前が当たり前でなくなった昨今、あたたかな家庭を育むという未来ビジョンを、改めて描く方も少なくありません。東京でなければできない仕事や夢があるわけではないなら、社会に合わせるという理由だけで目的なしに都会へ出ても、自分の人生の幸せな道にはつながらないと思います。

「自分の意思」とは、心地よく感じたり、「好き!」と胸が躍るようなものに出合ったりして、ささいなことでもその感覚を羅針盤に選択をしてゆくと、おのずと明確に立ち上がるものです。

幼少期の感覚の中には、その人の本来もって生まれた資質があります。子供の頃に好きだったことや、ワクワクしたこと、喜びの中にその人の才能があります。才能とは「うれしい!」という感覚そのものです。実家に帰って、すでに知っている心の感覚「うれしい!」を、いっぱい取り戻してみれば、自然と次なるビジョンが見えてくるはず。

焦っても、焦らなくても、進む時間は同じです。「今」をどう感じながら生きるかの積み重ねが、明るい未来へとつながっていきます。100人いれば、一人ひとり喜怒哀楽や感じかたが違うはず。人の人生は、誰とも比べようがない唯一無二のドラマ。世間一般の古い常識は忘れて、ぜひ、うさぎさんのペースで歩んでください。

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
安藤 桃子(あんどう・ももこ)
映画監督

1982年、東京都生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て2010年「カケラ」で監督・脚本デビュー。14年に、自ら書き下ろした長編小説「0.5ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞し、国内外で高い評価を得た。「0.5ミリ」の撮影を機に高知県に移住。ミニシアター「キネマM」の代表や、表現集団「桃子塾」の塾長、ラジオ番組「ひらけチャクラ!」(FM高知)のパーソナリティーも務めている他、子どもたちが笑顔の未来を描く異業種チーム「わっしょい!」では、農・食・教育・芸能などの体験を通し、全ての命に優しい活動にも愛を注いでいる。初のエッセイ集「ぜんぶ 愛。」(集英社インターナショナル)が大好評発売中。安藤が実行委員長を務める「第5回高知オーガニックフェスタ」が2022年1月30日(日)高知県のはりまや橋商店街・魚の棚商店街アーケードにて開催予定。

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