【お悩み相談】子供はかわいい…でも全てが面倒で消えてしまいたい

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

20代女性です。最近子供を出産しました。とてもかわいく、日々成長していくのが楽しみです。
その一方で、生活の全てが面倒になり、消えてしまいたいと思うことがあります。
現在、育休中ですが、今後は子どもを保育園に預けて仕事に復帰する予定です。それまでに保活をしなければいけないし、保育園が決まっても、慣らし保育や時短勤務になるなど、考えなければならないことがたくさんあります。
夫の給料だけで生活することは出来ないので、仕事は辞められません。
考えが甘いことはわかっています。でも、これからの面倒なことを考えると消えてしまって悩みから解放されたい……と思ってしまう私がいます。どのような心持ちでいたらいいのでしょうか。
(ハンドルネーム:おちさ)

A:産後うつかも? 考えが甘いわけじゃない

ご出産おめでとうございます。赤ちゃんもとてもかわいいとのことで、何よりです。日々育児を頑張っていらっしゃるのですね。大変ですよね。お母さんとして、とてもよくやっていらっしゃるのだと思います。

産婦人科医として、おちささんのお悩みを拝見し、ちょっと気になることがあります。「生活の全てが面倒になり、消えてしまいたいと思う」とのこと。これは、育児の負担や、今考えなければならないことがたくさんあるから、という理由だけでは起こりにくいと思います。

「産後うつ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。多くの女性は、出産後の経過が問題なくても、精神的な変化があることが普通です。ホルモンの急激な変化、出産のストレス、育児という生活の大きな変化やプレッシャー(たとえば睡眠不足や不十分な子育て支援)など、様々な要因が重なり、産後特有のうつ病になることがあります。

産後女性の10%~30%がなると言われ、多くは産後3か月以内に発症し、2週間以上症状が続きます。人によっては、発症してからかなり長期にわたって悩むことがあります。産後うつのチェックシートとして、「エジンバラ産後うつ病質問票」というものもあるので、参考にするのもいいでしょう。

おちささんは、もしかしたら産後うつかもしれません。体調や環境の変化から起こるものなので、誰でも起こり得ますし、産後の生活をうまくこなせない自分のせいではありません。「考えが甘い」と書かれていますが、おちささんからのお悩みを読んで、考えが甘いと感じる人はいないと思いますよ。

産後うつであっても、そうでなくても、まずはかかりつけの産科病院や保健センターに相談してみるのがよいと思います。ハードルが高ければ、旦那さんや実母やお友達でもいいです。理解してくれる人とよく話すだけで楽になれることはとても多いです。大変でつらい期間は家事や育児を手伝ってもらうこともとてもよいと思います。

生活のために仕事に戻らなければならない状況も理解できますが、今の体調のまま仕事に戻っても、仕事も生活もうまくいかないかもしれません。お母さんの健康は赤ちゃんの健康に直結します。仕事復帰の準備と同時に、心身の調子を戻すことが必要だと感じます。頑張りすぎは逆効果になるでしょう。

おちささんは、ご出産は初めてなのでしょうか。初めての育児や、子どもを預けて働きに出ることは不安ですよね。でも、意外となるようになる部分も多かったりします。あまり気を張り詰めすぎず、ひと呼吸おいて、負担に感じていることを一つ一つ、“必ず他の人と協力して”クリアしていくことがもっとも良い方法だと思います。

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産婦人科医・タレントの丸田佳奈さん
丸田佳奈(まるた・かな)
産婦人科医、モデル、タレント

 1981年8月生まれ。北海道網走市出身。日本大学医学部医学科卒業。2007年度「ミス日本ネイチャー」を受賞する。現役の産婦人科医という立場から、テレビ・ラジオや雑誌などでコメンテーターとして活躍中。17年に第1子を出産。著書は「キレイの秘訣ひけつは女性ホルモン」(小学館)、「間違いだらけの産活」(学研プラス)。

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