【お悩み相談】姉を差し置いて妹が先に結婚するなんて傷つきみじめです

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

30代後半の会社員です。今度、妹が結婚することになりましたが、祝福する気になれません。妹と私は年も近く、普段は一緒に出かけたり、おしゃべりしたり、とても仲良しです。小さいころから妹は成績優秀、何でもよくでき、見た目にも派手な方で、そんな妹が自慢でしたが、一方でコンプレックスも感じていました。
姉の私を差し置いて、妹が先に結婚することにモヤモヤしています。私も婚活などしていますが、これまでご縁に恵まれず、このような年齢になってしまいました。
妹の結婚式に出ると、親戚から「雲ちゃんはまだなの?」などと言われそうで、式に出たくもありません。
母にも私が初孫を見せたいです。姉としてのプライドが保てず、今後、どう妹と接したらいいか、わからなくなりました。幸せそうな妹を見るとみじめになるので距離を置きたいのですが、アドバイスをお願いします。(ハンドルネーム:雲)

A:幸福が目の前で起きた時は、それ以上の成功をつかめるチャンス

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん(c)Takashi Kurokawa

私も雲さんと同じ世代、そして妹が先に結婚しました。多くの兄弟姉妹が奥底に抱えるであろう、身内だからこそのライバル意識や劣等感、心の葛藤。下の子が生まれた時から、お互いに親の愛をめぐりライバルに……。なんてドラマのシナリオも王道。一般的には、姉がまだ母親を独占したい時期に、下の子に愛を奪われてしまったような気がして寂しさが生まれる、とか、何かにつけて「お姉ちゃんなんだから」と我慢を強いられ、プレッシャーを感じて育つ、などと言われます。我が家は4歳離れていたのと、周りのサポートでほとんど葛藤はなく、逆に「私が妹を守る!」という意識でずっと育ちました。

日頃は雲さんも仲良し姉妹とのこと。きっと今、とってもつらいと察します。このモヤモヤやコンプレックスはもしかすると今までも、妹さんに対して感じてきたものではないでしょうか? それが今回のことがキッカケとなって、浮かび上がってきた感じがします。妹さんが自分より先に結婚することが問題なのではなく、今までの我慢が表面化しただけかも。

実業家の私の友人ならばきっと、第一声に「おめでとう!ラッキーチャンス!」と言うでしょう。自分がなりたい姿や、つかみ取りたい幸福が目の前で起きた時は、それ以上の成功を自分が収められるチャンスなのだそう。

人の成功に対してネガティブな感情が出てきた時は、実は、その感情が自身の成功や幸せを妨げてきた壁だったということです。誰かが成功を手にした時、心の底から「おめでとう!」と喜べると、その壁は消えるそう。

発明や開発などは、最初に成功した会社が突破口を開け、道をつけてくれるので、後に続く他の会社がスムーズにその道を進むことができ、しかも前例を作ってくれているので、更なる高みにまで行けるんだとか。「そうやって人は進化するんだから」と。これには私も大納得。

以前、お坊さんからも似たようなことを聞きました。魂で見ると、妹が先に嫁ぐ時は、姉が通りやすいように「結婚」の門を開き、道をつけてくれるのだそう。その視点から見たら、今までお姉ちゃんにたくさんお世話になったことへの恩返しかも? 実際、私も妹が先にゴールインして、その後トントン拍子に姉の私もゴールイン(離婚しちゃいましたが)。

実業家と僧侶という対照的な2人が結果的に同じようなことを言っています。どんな問題にも愛を見いだそうとすると、そこには必ず優しい答えがあるのだと思います。結婚も出産も幸せの質も人それぞれ。身内でも別人格。姉妹であっても、それぞれのリズム、それぞれの喜びは違うはず。“本当の自分”の幸せを見つけることが大切だと思います。

妹さんが離れていく寂しさも、気づかない根底にあるのかもしれません。心の奥には「祝いたい」や「仲良くしたい」という雲さんの本当の声があって、妹が「大好き!」なのだと思います。

結婚式は思いっきりうれしい気持ちにスイッチオン! お節介に「まだ?」と言われても、「ご縁なくて〜」とでも言っておきましょうよ。もし色々な感情が噴き出して泣いてしまっても、結婚式で号泣はスタンダード。大丈夫です(笑)! もしかしたら、良いご縁につながるかも?!

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
安藤 桃子(あんどう・ももこ)
映画監督

1982年、東京都生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て2010年「カケラ」で監督・脚本デビュー。14年に、自ら書き下ろした長編小説「0.5ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞し、国内外で高い評価を得た。「0.5ミリ」の撮影を機に高知県に移住。ミニシアター「キネマM」の代表や、表現集団「桃子塾」の塾長、ラジオ番組「ひらけチャクラ!」(FM高知)のパーソナリティーも務めている。子どもたちの未来を考える異業種チーム「わっしょい!」では、農業、食、教育、芸術などの体験を通し、子どもの感性を育む活動にも力を注いでいる。

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