【お悩み相談】将来が不安な30歳、老後の住まいに困りたくない

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

東京で働く30歳の会社員女性です。私は地方出身で東京には縁もゆかりもありません。目下の関心事は、「今のまま賃貸に住み続けるか、思い切ってマンションや家を買うか」です。ニュースなどを見ていると老後がとにかく不安なのです。
このまま高い家賃を払い続けるより、購入した方がよいのかもと思います。年をとると家を借りることが難しくなると聞きますし、最近も友達が結婚して、夫婦で家を買ったと聞いて気持ちが焦ります。40年後に、とにかく住むところには困らない生活を送りたいのです。地方に住む親からは、「結婚するかもしれないし、まだ人生どうなるかわからないのでは」などとアドバイスされました。結婚願望がないわけではありませんが、おつきあいしている人もおらず、将来の私のとなりにパートナーがいることがあまり想像できません。
コロナ禍でどこにも出かけられない生活の中、連日住宅情報サイトをチェックする日々を送っています。会社の先輩からは「若いっていいね」などといわれるのですが、実際は不安でいっぱいです。(ハンドルネーム:スカイハイ)

A:住む場所よりも大切なものが、きっとあるはず

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん(c)Takashi Kurokawa

老後の不安、先行きの見えない焦り……。今、多くの方が感じていることだと思います。

お便りを拝読し、ふと気が付いたのは、家を購入する動機が「不安でいっぱい」という、不安や焦りになっていることです。そのまま家を購入しても、結局不安は消えないように思います。年を重ねたら、健康面での不安など、形を変えて出てくるような気がします。

スカイハイさんは、今のお仕事が好きですか? そして、そのお仕事は東京でなければできないお仕事ですか? 地方のご出身とのことですが、いつか地元に帰る選択肢はあるのでしょうか? リモートワークが定着した今、生活の拠点を地方に置く人、生まれ故郷にUターンされる方、都会で育ち、地方へIターンされる方も少なくありません。バケーションとワークを掛け合わせた、ワーケーションという言葉まで誕生したくらい、どこにいても仕事が可能になっている時代です。

私は東京で生まれ、ロンドンで学び、帰国後に東京で仕事をしていましたが、気付けば今、高知県に移住して8年目になりました。「生涯結婚しない! 映画と結婚する!」と心に決めた3か月後、予想外の出会いがあって31歳で結婚→移住→起業→出産→離婚と、盛りだくさんな展開の連続。今も高知県で社員2人と会社を運営しながら、シングルマザーとして充実した生活を送っています。

そして社員の1人、Tちゃん(33歳)もUターン経験者です。もともと東京の会社(我が社よりもお給料が良かった!笑)に勤めていましたが、ある日、「安藤桃子が高知に移住、野外劇場を造る」という新聞記事を目にして、ヤル気スイッチがオン。高知にいる私を人づてに探し当て、2年後、私が代表を務める映画館設立のタイミングでやっと入社することに。今、生き生きと、楽しく、私の右腕として、仕事に取り組んでくれています。

私も結婚どころか地方移住なんて考えてもいなかったタイプでしたが、次第にやりたいことや挑戦したいことが明確になり、それが東京にはなかったので、迷いもせずに高知に飛ぶことができました。

物件探しは、サイトを見ているだけでも将来の空想が広がってとても楽しいもの。私も大好きです! 今は賃貸ですが、これも生活の軸が自然と変化する中で、きっと良いマイホームとのご縁があると感じています。もし、投資としての物件を考えているなら、価格の高い東京でなくても地元で購入しておくのも案だと思います。

このコロナ禍、時代は日々激変しています。40年後の日本は、世界は、もっともっと生きやすい世の中へと、大きく変貌していると信じています。 本当に好きなことや、自分の居心地の良い、生きやすい環境を、自分自身が知ってあげることから、はじめてみてはいかがでしょう? 「どこ」でよりも、「どんな」自分でいたいか、きっとスカイハイさんの心の内に答えはあるはずです。

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
安藤 桃子(あんどう・ももこ)
映画監督

1982年、東京都生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て2010年「カケラ」で監督・脚本デビュー。14年に、自ら書き下ろした長編小説「0.5ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞し、国内外で高い評価を得た。「0.5ミリ」の撮影を機に高知県に移住。ミニシアター「キネマM」の代表や、表現集団「桃子塾」の塾長、ラジオ番組「ひらけチャクラ!」(FM高知)のパーソナリティーも務めている。子どもたちの未来を考える異業種チーム「わっしょい!」では、農業、食、教育、芸術などの体験を通し、子どもの感性を育む活動にも力を注いでいる。

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