【お悩み相談】生き方を押し付ける祖父…人生を否定された気になる

お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

地方在住で20代後半の女性です。祖父が生き方を押し付けてきます。私自身の人生を否定され、存在価値がなくなるようで、とても嫌です。どうしたらやめてくれるでしょうか。
祖父は「いい学校に入って公務員になれ。公務員になれたら安定しているし高収入だから幸せだ」という考えの持ち主です。
祖父の考えは理解できますし、私に良かれと思っての発言だと思いますが、ありがた迷惑です。現在の私の仕事や、以前退職したこと、そして教員免許は持っているが教員にならなかったこと(元々教員志望ではなく、取れるから取ったという経緯です)など、私自身が選択してきた人生を悪気なく否定してきます。
「なんで公務員にならなかったんだ」とも言われました。一応受験したのですが、試験に全て落ちました。ならなかったのではなく、なれなかったのです。試験に落ちたという事実や、祖父の幸せは私の幸せではないことを伝えたのですが、わかってくれないだけでなく、おそらく落ちたということも理解してないと思われます。
そして何度も「今度〇〇の所で職員募集してたぞ」など、簡単に入れるかのように言ってきます。仕事内容や試験があることなど、知りもしないくせに自己満足で言ってくることにも腹が立っています。また親戚が集まった際に、いつも姉妹の中で私だけ仕事や結婚について言われ、嫌な思いをしています。いとこが最近結婚したため、また親戚で集まる機会があるかもしれないと思うと、本当にゆううつです。
周りに相談できる人がいないため、どうか第三者の意見を聞きたいです。よろしくお願いします。
(ハンドルネーム:まる子)

A:家族相手なら、多少がまんして聞き流しましょう

子供の頃はただただ大好きな存在であったのに、大人になると価値観の違いなどから、家族とぶつかってしまうことはよくあることだと思います。ですが、「孫は目の中に入れても痛くない」とまで言われる中で、相手がおじいちゃんというのは珍しいかもしれませんね。それだけにつらく悲しいのでしょう。

自分の人生に責任をとれるのは自分しかいません。他人の言う通りにして失敗した場合は強く後悔するでしょうけれど、自分で決めた道であれば失敗しても納得もしやすく切り替えも早いでしょう。

まる子さんの相談内容から、おじい様に「自分の道は自分で決めたい」「あなたに私の人生の責任はとれない」「公務員になれなかったのだ」と言っても、もう無駄なのでしょうね。そして、その間にいると思われる、お父様やお母様など親族への相談もおそらく難しいのでしょう。

私ならどうするか……。
(1)会わないようにする。
(2)多少がまんして聞き流す。
この二つのうちなら、後者を選ぶと思います。

前者の場合、両者に嫌な思いがずっと残るだけではなく、周りにもとても気をつかわせます。おじい様との会話からは逃れられますが、おじい様への思いや関係はずっと良くないままです。気をつかわせている周りと会うのもなんとなく嫌になってしまいます。

後者については、相手が他人ならこのような選択はしません。自分ががまんしてまで会う必要を感じません。しかし、がまんしてまで相手に合わせる理由は、家族だからです。

人間は年をとればとるほど頑固になります。「この年になって理解してもらうのは無理」「でももう先も長くない。常識的に考えて明らかに自分より先に逝く」――そう思うと相手がすごくわがままな子供のように見えてきて、「大目にみてこっちが合わせてやるか」と思えるようになります。家族だから、今までの感謝の思いもありますしね。

私自身も実際、家族から言われたくないことを言われることもよくありますよ。浪人・大学時代の留年の話を持ち出されたり、精神的に落ち込んでいた頃のことを言われたり。「しつこいなぁ。もういいよ」と思うこともありますが、その場は苦笑いしながら合わせてますね。もちろん、当時支えてくれたことには感謝もしています。

まる子さんは20代なので、まだまだおじい様もお元気でしょう。私も若いころ、祖父と価値観の違いなどで大ゲンカをしたことがあります。その祖父は昨年逝きました。この20年間、祖父への思いは、対等にケンカしていた時期から、自分が譲歩しようという時期を経て、そして最後はだんだん小さくなる祖父の老いを見て、寂しさを感じていました。今は、最後までそれなりに良い関係でいられて良かったと思っています。

産婦人科医・タレントの丸田佳奈さん
丸田佳奈(まるた・かな)
産婦人科医、モデル、タレント

 1981年8月生まれ。北海道網走市出身。日本大学医学部医学科卒業。2007年度「ミス日本ネイチャー」を受賞する。現役の産婦人科医という立場から、テレビ・ラジオや雑誌などでコメンテーターとして活躍中。17年に第1子を出産。著書は「キレイの秘訣ひけつは女性ホルモン」(小学館)、「間違いだらけの産活」(学研プラス)。

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